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2023.09.01

アスベストの費用相場とは?処理方法や手順もわかりやすく解説

産業廃棄物の処理責任は「排出事業者」にありますが、産業廃棄物を自社で処理することは現実的ではありません。ましてや、人体に悪影響がある「アスベスト」であれば、専門業者に処理を委託せざるを得ません。

しかし、アスベストの処理を委託するからには、具体的にどのような方法で処理されるかを排出事業者は理解しておく必要があります。

そこで今回の記事では、アスベストを処理するまでの手順や具体的な処理方法までをわかりやすく解説します。

アスベストとは?

アスベスト分析

アスベストとは、別名で石綿(せきめん、いしわた)と呼ばれる天然にできる繊維状の鉱物です。絶縁性や断熱性という特徴があり、優秀な建材として天井や壁など幅広い用途で使われてきました。

しかし、アスベストが人体に悪影響を与えることがわかり、2006年に原則的に製造・使用が禁止されています。

アスベスト廃棄物を処理する手順5ステップ

アスベスト事前調査

今までにアスベスト処理を一度も委託したことがないという方は、アスベストを処理するまでの流れも把握しておくことで、安心して処理を委託できます。

ここからはアスベスト廃棄物を処理するまでの手順を5つのステップに分けて解説します。

ステップ1:事前調査

2022年「大気汚染防止法」と「石綿障害予防規則」の改正に伴い、建物の解体や改修をする際に、アスベストの使用を調査する「事前調査結果」が義務化されました。

2006年にアスベストの製造・使用が原則的に禁止されたことで、使われているアスベストの除去、処分が進んでいますが、今でもまだ使い続けられていることが多々あります。

最近では、事前調査をきっかけにアスベストの使用が発覚するケースが増えています。

ステップ2:分析サンプル採取

事前調査によりアスベスト使用が疑われる場合は、サンプルを採取して、専門業者に分析を依頼します。

サンプル採取から業者に委託することもできますが、工事のスケジュールが押していて時間がない、コストを抑えるために自社でできることは自社でしたい、このような場合は、サンプル採取を自社で行うことも多々あります。

その際には、周囲への飛散を防止する措置や作業員の安全を確保する措置が必要になります。

ただし、2023年10月1日からは、事前調査や分析サンプルを採取できるのは「石綿含有建材調査者」や「アスベスト診断士」などの有資格者に限られています。

自社に有資格者がいない場合は、資格を取得するか専門業者に委託しなければなりません。

ステップ3:分析

アスベスト使用が疑われる箇所のサンプル採集をしたら、分析業者に郵送して分析結果を待ちます。

しかし、アスベストを適切に分析するためには、規定量を正しく採取したり、郵送中に飛散しないように密封梱包を徹底したりと、多くの注意点があります。

アスベストは危険な産業廃棄物ですので、分析結果が出る前の疑わしい段階でも、適切に取り扱いましょう。

ステップ4:除去

分析によりアスベスト使用が明らかになった場合は、アスベストの危険度合い(レベル)別に、適切な工法で除去します。

アスベストを除去する工法は主に4つあります。

・工法1:除去工法(レベル1、2、3)

・工法2:封じ込め工法(レベル1、2)

・工法3:囲い込み工法(レベル1、2)

・工法4:剥離工法(レベル3)

どれもアスベストが飛散しないようにする措置ですが、アスベストを完全に取り除く工法や飛散しないように封じ込めるだけの工法など様々です。

それぞれ除去工事にかかる時間や費用、その後のメンテナンスなどが異なるので、詳しくは関連記事をご覧ください。

ステップ5:運搬・処分

アスベストを完全に取り除く工法を行った場合には、取り除いたアスベストを適切に処理する必要があります。

まずアスベストを含む産業廃棄物は、誰にでも運搬や処分ができるわけではありません。許可を得た業者と事前に契約を結ばないと、運搬・処分は委託できません。

その他にも必要書類や注意点があるので、詳しい流れは関連記事をご覧ください。

飛散性アスベスト廃棄物(レベル1・2)の処理方法と費用相場

アスベスト分析

アスベストは飛散性の高いレベル1・2と飛散性の低いレベル3に分かれ、それぞれ処理方法が異なります。

まずは、飛散性の高いレベル1・2のアスベスト廃棄物の処理方法と費用相場を解説します。

飛散性アスベストは、主に2種類の処理方法があります。

・中間処分を行わず、飛散防止の措置を行い、安定型埋立処分場に埋め立てる。

・中間処分(溶解・無害化)を行い、安定型埋立処分場に埋め立てる。

処理費用の相場としては、レベル1・レベル2ともに1㎥あたり3〜6万円ほどであることが一般的です。

ただし、アスベスト処理を委託する業者や地域により費用は異なります。

非飛散性アスベスト廃棄物(レベル3)の処理方法と費用相場

アスベスト分析

アスベストレベル3は、非飛散性と呼ばれていますが、中間処分の過程で破砕や切断を行うことは禁止されています。中間処分を行う際には、溶解・無害化を行い、この方法で処分できない場合は、安定型埋立処分場に埋め立てます。

処理費用の相場としては、1㎥あたり2〜5万円ほどであることが一般的です。

こちらも業者や地域により費用は異なります。

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