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アスベストの分析サンプル採取を安全に行う方法とは?3ステップでわかりやすく解説

2023.08.03

担当している建物でアスベスト含有の可能性が発覚しても「急いでいて専門業者にサンプル採取に来てもらう時間がない」「予算がなくて少しでもコストを削減したい」という場合に、自社でサンプル採取を行うことがありませんか?

しかし、当然アスベストが健康被害の原因になることはご存知だと思いますので、安全にサンプル採取をする方法を知りたいのではないでしょうか?

そこで今回は、アスベストのサンプル採取を安全に行う方法を「3ステップ」でわかりやすく解説します。

アスベスト(石綿)とは?

アスベスト分析

アスベストは、耐熱性や耐火性が高く、絶縁性にも優れた優秀な建築資材として広く使われていました。しかし、健康への悪影響を考慮して、2006年に新たな使用が禁止されましたが、規制がかかる前に建てられた建築物には、まだアスベストが残っている可能性があります。

1950年代から1980年代に建てられた古い建物を取り扱う場合には、特に注意が必要です。

2023年10月以降はアスベストの分析サンプル採取は資格が必要

アスベスト事前調査

法改正により2023年10月1日以降は、アスベストの事前調査及び分析サンプル採取は、「石綿含有建材調査者」や「アスベスト診断士」などの有資格者しか行えなくなりました。

自社に有資格者がいない場合は、専門の業者に依頼するか、自社の社員に資格を取得してもらわなければなりません。

詳しくは以下の関連記事をご覧ください。

アスベスト(石綿)採取に必要な道具は主に「2種類」

アスベストを分析に出すサンプルを安全に採取するには、主に「保護具」と「採取道具」の2種類の道具が必要です。

安全にサンプル採取を行うために必要な道具ですので、注意して読み進めてください。

道具1:保護具

アスベストは飛散した粒子を吸い込むと健康被害の原因になるので、体内に入るリスクを限りなく0に近づける対策が必要です。以下の4種類は最低限必要です。

・防塵服

・使い捨てのビニール手袋

・防塵マスク

・防塵タイプのゴーグル

一般的に使われているマスクやゴーグルでは、隙間からアスベストが流入してくる可能性があるので、必ず防塵性が高い種類を選びましょう。

道具2:採取道具

保護具と同じく、アスベストが出来るだけ飛散しないように採取するために、必要な道具も揃えておきましょう。以下の7種類は最低限必要です。

・スプレー容器

・チャック付きビニール袋(大・小1枚ずつ)

・養生材

・スクレーパー

・カッター

・ハンマー

・飛散防止材(水と洗濯のりでも代用可能)

・保護プレート

・HEPAフィルター付き掃除機

それぞれの具体的な使い方は、次の章で詳しく解説します。

安全なアスベスト(石綿)採取方法「3ステップ」

アスベスト事前調査

アスベストの分析サンプル採取を安全に行う方法は、次の「3ステップ」です。

先ほどご紹介した保護具と採取道具を使いながら、安全に作業しましょう。

ステップ1:正しく保護具を着用する

まずは、防塵服、使い捨てのビニール手袋、防塵マスク、防塵タイプのゴーグルを出来るだけ隙間がないように着用します。

ステップ2:サンプル採取場所を養生する

アスベストのサンプル採取を行う際には、周りに飛散しないように、必ず養生を行いましょう。

サンプル採取中には、ステップ1で解説した保護具を正しく着用していない人が近づかないように、看板を出したり、誘導員を配置する必要もあります。

ステップ3:分析サンプル採取を行う

保護具の着用と周囲の養生が完了したら、採取道具を使って、出来るだけ飛散しないようにサンプルを採取していきます。

アスベスト分析に必要な分析サンプル採取の方法は、アスベストのレベルごとに異なるため、1つずつ解説します。

■ レベル1(吹付け材)

レベル1の吹付け材は、最も飛散性が高いので、特に注意して作業しましょう。

まず分析サンプル採取箇所にスプレー容器に入れた水を吹きかけて、湿らせておきます。

次に、ゴルフボールくらいの大きさのサンプルをカッターやスクレーバーを使って3箇所から採取します。

採取したサンプルは、チャック付きビニール袋に大・小と二重にして、しっかりとチャックを閉じて、密閉します。

最後に、スプレー容器に入れた飛散防止材(水と洗濯のりでも代用可能)で、サンプル採取箇所を固めて、飛散防止措置を行います。

■ レベル2(保温材・耐火材)

レベル2の保温材・耐火材は、天井裏の配管周りに使われていることが多いです。

サンプル採取の方法や注意点は、レベル1の吹付け材と同じです。

■ レベル3(成形板)

レベル3の成形板は、飛散性が低いものの、ポロポロと崩れ落ちる可能性があるので、レベル1・2と同じく十分に注意しましょう。

まずサンプル採取箇所にスプレー容器に入れた水を吹きかけて、湿らせます。

次に、カッターで3箇所から5㎝×5㎝に切り取り、チャック付きビニール袋に大・小と二重にして、しっかりとチャックを閉じて、密閉します。

最後に、保護プレートをサンプル採取箇所にしっかりと貼り付けて、飛散しないように養生します。

アスベスト(石綿)のサンプル採取後に行うこと

アスベスト除去作業後に行うこと

アスベストのサンプル採取後には、少しのアスベスト粒子も現場に残さないために、HEPAフィルター付き掃除機を使って、周囲を徹底的に清掃します。

最後の清掃まで気を抜かずに、徹底して行いましょう。

アスベスト分析の依頼をする方は、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

▼関連記事:要注意!アスベスト分析を依頼する際の「3つの注意点」

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アスベスト事前調査

今回の記事では、ご自身でアスベストのサンプル採取を安全に行う方法を解説しました。

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