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2026.03.25
アスベスト

シーリング材にもアスベストのリスクはある?コーキングの特定と安全な調査方法を解説

外壁サイディングの目地やサッシまわり、屋根の接合部など、建物のあらゆる隙間を埋めるために欠かせない「シーリング材」。現場では「コーキング」とも呼ばれ、防水性や気密性を維持する重要な役割を担っています。

しかし、2006年にアスベスト(石綿)の使用が全面的に禁止される以前の建造物において、このシーリング材にアスベストが配合されていた事実を知る人は多くありません。一見するとゴム状で飛散しにくいように見える建材ですが、経年劣化や解体・改修工事に伴う物理的な破壊によって、目に見えない繊維が飛散するリスクを孕んでいます。

今回の記事では、アスベストが含まれている可能性があるシーリング材の種類、見分け方のポイント、そして工事に際して事業者が守るべき法令ルールについて詳しく解説します。

なぜシーリング材にアスベストが使われた?

PCB含有シーリング材とは?1972年以前の建物に潜む健康リスクと正しい処分方法

かつて、シーリング材(コーキング材)にアスベストが添加されていたのには明確な理由がありました。アスベストの持つ「強靭な繊維」としての性質が、建材の性能を向上させるために重宝されたのです。具体的な添加理由は以下の通りです。

たれ止めの防止

垂直な壁面にシーリング材を充填した際、材料が自重で垂れ下がるのを防ぐための増粘剤として。

補強効果

シーリング材自体の強度を高め、ひび割れや破断を防止するため。

耐火・耐熱性の向上

熱に強い特性を活かし、防火区画やサッシまわりの耐火性能を底上げするため。

これらの理由から、特に1970年代から2000年代初頭にかけての建築物では、多くのシーリング材にアスベストが当たり前のように配合されていました。

アスベスト含有が疑われるシーリング材の代表的な「2種類」

全てのシーリング材にアスベストが入っているわけではありません。過去の調査結果から、アスベスト含有が確認されている主な種類は以下の2つに限定されます。

種類1:油性コーキング材(1950年代〜2002年頃まで)

表面のみが皮膜を形成し、内部は粘土状のまま残るのが特徴です。経年劣化により柔軟性を失い、ボロボロとした塊状に変化します。過去に流通した製品の多くにアスベストが含まれており、最も注意が必要な種類です。

種類2:成分形ブチルゴム系シーリング材(〜1998年頃まで)

ゴム状の柔軟性を持ち、主に窓サッシまわりや設備の隙間に使用されました。経年劣化によって硬化し、ひび割れが生じやすくなります。

これら以外のシリコン系やウレタン系のシーリング材については、販売当初からアスベストが含まれていないことが確認されています。しかし、「上から塗り替えられている」「別のシーリング材が打ち増しされている」ケースもあり、表面の見た目だけで判断するのは極めて危険です。

本当に危険なのは「劣化」と「解体」

シーリング材に含まれるアスベストは、通常、ゴム状や油性の樹脂の中に「湿潤・固定」されています。そのため、吹付け材(レベル1)のように、ただそこに存在しているだけで繊維が舞い上がるような飛散リスクは低いと考えられています。

経年劣化による粉塵化

施工から数十年が経過したシーリング材は、紫外線や雨風によって硬化し、ボロボロに崩れやすい状態になっています。劣化した部分が剥がれ落ちる際、微細な繊維が露出する恐れがあります。

工事に伴う飛散

解体やリフォームの際、カッターで切り離したり、グラインダーで削ったりする物理的な衝撃によって、封じ込められていたアスベストが空気中に放出されます。

シーリング材のアスベストを見分ける4つのステップ

アスベスト事前調査

外観や触感だけでアスベストの有無を判別することは不可能です。以下のステップに沿って調査を進める必要があります。

ステップ1:着工時期の確認

まずは建物の「着工年月日」を確認します。アスベスト含有製品の製造が終了した時期(2002年以前)の建物であれば、含有している可能性が高いと判断し、次の調査へ進みます。

ステップ2:設計図書や施工記録の調査

建築当時の図面や仕上表を確認します。「油性コーキング」「ブチルゴム系」という記載があれば、メーカー名と型番を特定し、日本シーリング材工業会などのデータベースで含有の有無を照合します。

ステップ3:目視による現状確認

現場で実際に使用されている箇所を確認します。劣化してパサパサになっている、あるいは上から塗装されていて古い層が残っている場合などは、分析調査の必要性が高まります。

ステップ4:専門機関による分析調査(確定診断)

最も確実な方法は、シーリング材を数センチ採取し、顕微鏡でアスベスト繊維の有無を確認することです。2023年(令和5年)からは、一定の工事において、有資格者による事前調査と報告が義務化されています。

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アスベスト分析(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山))

シーリング材(コーキング)に潜むアスベストは、建物全体の「隙間」に遍在しているため、見落とされやすいポイントです。「小さな目地だから大丈夫だろう」という安易な判断は、コンプライアンス違反や健康被害を招くリスクとなります。

アスベスト分析のプロフェッショナルであるオルビー環境は、関西(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山)を拠点に、日本全国のシーリング材・建材のアスベスト分析をサポートしています。

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