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2025.07.21

大阪・関西エリアで低濃度PCB処理を安く済ませる方法3選

大阪・関西で低濃度PCB処理を少しでも安く!

関西エリアで事業を営む皆様、古い電気機器の中に潜む「低濃度PCB廃棄物」の処分費用に頭を抱えていませんか?PCB(ポリ塩化ビフェニル)は有害物質であり、その処理は国の法律で厳格に義務付けられています。特に低濃度PCB廃棄物の処分期限は令和9年3月31日と目前に迫っており、対応を急ぐ必要があります。

しかし、「処分費用が高額になるのではないか?」「どこに依頼すれば安く、安全に処理できるのか?」このような費用の不安から処理に踏み出せないでいる事業者様も少なくありません

そこで今回の記事では、大阪・関西エリアの事業者様が、低濃度PCB処理を安全かつ確実に、そして可能な限り安く済ませるための具体的な方法を3つ厳選して解説します。

低濃度PCBは「令和9年3月31日」が処理期限

低濃度PCBを適正処理する方法

低濃度PCB廃棄物の最終処分期限は、令和9年3月31日と猶予が差し迫っています。この法で定められた期限は全国一律であり、高濃度PCBとは異なり、延長される見込みはありません。

期限を過ぎての保管や不適切な処理は、事業継続に深刻な影響を及ぼしかねない高額な罰則や行政処分、さらには企業の社会的信用の失墜へと繋がりかねません。この差し迫った現状を理解し、計画的な処理を速やかに開始することが、法令遵守と安全確保の絶対条件となります。

大阪・関西エリアで低濃度PCB処理を安く済ませる方法3選

低濃度PCBを適正処理する方法

低濃度PCB処理は確かに費用がかかりますが、賢い方法を選ぶことで、その負担を大幅に軽減することが可能です。以下に具体的な3つのコスト削減策をご紹介します。

方法1:国の「助成金制度」を最大限に活用する

最も効果的かつ確実なコスト削減方法は、国が提供する助成金制度を最大限に活用することです。2025年4月に中小企業・個人事業主向けの助成金が創設されたので、積極的に活用しましょう。

【助成額】

この助成金制度では、分析費、収集・運搬費、漏えい防止措置費、処分費といった、PCB処理にかかる経費が助成対象となります。これらの助成対象経費の2分の1が国から補助されます。

【助成の上限】

助成金には、各項目に上限額が定められています。

●分析費用:1検体あたり10,000円が限度額です。

●収集・運搬費、漏えい防止措置費

・低濃度PCB汚染廃電気機器の収集運搬は1台あたり192,500円
・小型機器・その他(ドラム缶)の収集運搬は1缶あたり75,000円
・小型機器・その他(ペール缶)の収集運搬は1缶あたり73,500円
・漏えい防止措置は1台・式あたり50,000円

複数の廃棄物がある場合、種類ごとの合計額が助成限度額となります。

●処分費用

処分費用に関しては、以下の標準単価が設定されています。

・低濃度PCB汚染廃電気機器(変圧器、コンデンサーなど)は1kgあたり1,000円
・低濃度PCB含有廃油は1kgあたり200円
・その他汚染物(ウエスなど)は1kgあたり900円

助成金は、この標準単価による算出額か申請額の低い方の2分の1が限度となります。

【共通の注意点

・注意点1:助成額に100円未満の端数が出た場合は切り捨てとなり、消費税および地方消費税は助成対象経費には含まれません。

・注意点2:この助成金を活用する際は、必ず事前に申請を行い、交付決定通知書を受領した後に分析や処理を実施することが必須です。交付決定前の費用は助成対象外となるため、注意が必要です。

参考:国のPCB助成金制度についての詳しい解説記事はこちら

方法2:ルート回収による「収集運搬費」を削減する

PCB廃棄物の処理費用の中でも、特に「収集運搬費」は大きな割合を占めることがあります。これを効率化することで、総コストを削減することが可能です。

●合積み運搬の活用

PCB廃棄物の収集運搬は、専用車両と専門的な許可が必要となります。多くの業者では個別の運搬となります。他社の引き取りや他の案件との合積み運搬に対応できる業者を選ぶことで、運搬効率が高まり、その分、運搬費を削減できる可能性があります。

●ルート作業・回収の活用

複数の事業者のPCB廃棄物をまとめて効率的なルートで回収するサービス「ルート作業・回収」に対応している業者であれば、個別に運搬するよりもコストが抑えられます。

●ワンストップサービスの活用

分析から収集運搬、処分までを一貫して提供する「ワンストップサービス」を利用もおすすめです。複数の業者に依頼すると、各業者間の連携調整や、それぞれから発生する事務手数料、報告書作成の手間など、見えないコストが発生しがちです。運搬の手間だけでなく、全体の管理を簡素化できる点が大きなメリットです。

方法3:コスト削減に協力的な「業者」を選定する

信頼できる処理業者を選ぶことは、安全かつ適正な処理を行う上で最も重要ですが、費用を抑えるという点でも賢い業者選定が不可欠です。

処理業者がお客様のコスト削減にどれだけ協力的なのかは、以下の点で見極めることができます。

・積極的にルート回収の提案をしてくれる業者
・排出事業者の保管状況に合わせて、柔軟に対応してくれる業者
・見積もり内容が明確で、内訳の透明性が高い業者:
・助成金制度への深い知識と申請をサポートしてくれる業者

このような業者は、自社の業務効率だけでなく、排出事業者のコスト削減に協力的な姿勢を持っていると言えます。

今、見積もり依頼をしている業者の費用が高いと困っている方は、オルビー環境へご相談ください。オルビー環境は、お客様の費用負担軽減を第一に考え、多角的なアプローチでコスト削減をご提案いたします。

>>【無料相談】オルビー環境にPCBについて問い合わせる

要注意!早く処理しないと費用が上がるかも?

低濃度PCB廃棄物の処理には、時間的な猶予がないだけでなく、早期着手しないことによるコスト上昇リスクも存在します。

リスク1:筐体劣化によるPCB油の流出

長期間保管されているPCB含有機器は、経年劣化により筐体が錆びたり破損したりする可能性があります。これにより、内部のPCB油が流出し、保管場所や周囲の土壌、他の機器を汚染してしまうリスクが高まります。

一度PCB油が流出すると、その汚染された土壌や建材、機器などもPCB廃棄物として処理する必要が生じ、処理費用が当初の何倍にも跳ね上がる可能性があります。流出事故は法令違反となり、行政指導や罰則の対象となるだけでなく、企業の管理体制が問われる重大な問題に発展します。

リスク2:処理ニーズ増加による処理費高騰

低濃度PCB廃棄物の処分期限(令和9年3月31日)が近づくにつれて、まだ処理を済ませていない事業者からの依頼が殺到し、処理施設の受け入れ能力がひっ迫することが懸念されます。

需要が供給を上回る状況になれば、処理の順番待ちが長期化するだけでなく、処理業者や施設の提示する処理費が高騰する可能性も否定できません。

最悪の場合、期限内に処理が間に合わず、法令違反となるリスクも高まります。早期に着手し、計画的に処理を進めることが、結果的に最も安く、安全に処理を完了させる道なのです。

関西エリア(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)の低濃度PCB処理はオルビー環境へ

令和9年3月31日という処分期限が目前に迫る中、低濃度PCB廃棄物の適正処理は、大阪・関西エリアの事業者様にとって避けて通れない喫緊の課題です。高額な費用、複雑な手続き、そして法令違反のリスクを回避するためには、本記事で解説したコスト削減策と、信頼できる処理業者の選定が何よりも重要です。

オルビー環境は、分析から処分までを一貫して行い、国の助成金活用サポートを含め、大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山といった関西全域、そして全国のお客様のPCB処理を徹底的に支援いたします。PCB廃棄物による環境リスクや法的リスクを回避し、安心して事業を継続するためにも、ぜひオルビー環境にご相談ください。

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