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アスベストの事前調査・分析を正しく行うための流れを5ステップでわかりやすく解説

2023.11.17

建築物の解体や改修を行う際には、アスベストに関する事前調査が義務化されていますが、具体的にどのような流れで進めれば良いのかがわからないと困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

アスベストの事前調査と言っても、書面調査、目視調査、分析調査と複数の種類があり、それぞれに細かい規定があります。

そこで今回の記事では、アスベストの事前調査や分析調査を正しく行うための方法を5つのステップでわかりやすく解説します。

アスベストの事前調査は全ての解体・改修工事が対象

アスベスト分析

アスベストの事前調査はどんな建築物が対象になるの?と疑問に思っている方も多いですが、建築物を解体・改修をする際には、工事規模に関わらずアスベストの事前調査が必須となっています。

建築物の改修といっても、数本のビスで止めるだけだから大丈夫?建材の一部を交換するだけだから大丈夫?と勘違いする方もいますが、全ての解体、改修工事が対象となるので、十分に注意しましょう。

アスベストの事前調査だけでなく「報告」が必要な工事とは?

アスベスト分析

アスベストの事前調査は、全ての解体、改修工事が対象となりますが、一定規模以上の工事においては、さらに調査結果の「報告」も義務とされています。

この点が勘違いしやすいので注意してください。

・アスベストの事前調査:全ての解体、改修工事が対象
・アスベストの事前調査結果の報告:一定規模以上の工事のみが対象

アスベストの事前調査結果の報告は、管轄する「都道府県」と「労働基準監督署」の両者に提出する必要があり、対象となる工事規模は以下の通りです。

① 解体部分の延べ床面積が80㎡以上の建築物の解体工事
② 請負金額が税込100万円以上の建築物の改修工事
③ 請負金額が税込100万円以上の特定の工作物の解体または改修工事
④ 総トン数が20トン以上の船舶(鋼製のものに限る)の解体又は改修工事(※令和4年1月13日厚生労働省令第3号により追加)

事前調査結果の報告義務は「元請け業者」に課せられている義務ですので、十分に注意してください。

法改正でアスベストの事前調査は有資格者しかできなくなった

アスベスト分析

アスベストの事前調査は、正しい方法で行えば誰でも実施して良いわけではありません。

アスベストに関する正しい知識を身につけた有資格者が行う必要があります。具体的には「石綿含有建材調査者」や「アスベスト診断士」などの資格が必要です。

資格の詳しい取得方法については、以下の関連記事を参照ください。

アスベストの事前調査・分析の流れを5ステップで解説

アスベスト事前調査

ここからは、アスベストの事前調査や分析調査を行う流れを5つのステップで具体的に解説していきます。

ステップ1:有資格者による調査を開始(自社にいない場合は専門家に依頼)

先ほども解説した通り、アスベストの事前調査は有資格者でしか行えないため、自社に該当の資格を保有している人材がいない場合は、専門業者に委託しましょう。

ステップ2:書面・図面による調査

アスベストの事前調査を行う際には、まずは「一次調査」と呼ばれる建設当時の設計図や記録からアスベスト使用の有無の調査を実施します。

基本的に、アスベストの事前調査は有資格者しか実施できませんが、この書面による調査だけでは、資格がなくても実施可能です。

一次調査の詳細については、以下の関連記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

ステップ3:目視による調査

書面による一次調査でアスベスト使用の有無が判断できなかった場合には、二次調査である「現地調査、目視調査」を実施します。

一次調査の段階で集めた情報と現地での情報を照らし合わせながら、図面だけでは判断できない細かい部分まで確認します。

ステップ4:サンプル採取および分析

目視でも判断できなかった場合には、アスベスト使用が疑われる箇所から分析サンプルを採取して、分析会社に調査を依頼します。

この際に、分析サンプルを採取するのも有資格者である必要がありますし、分析を行う側の会社も資格を持ったスタッフでしか分析調査の作業が行えません。

アスベスト分析を依頼する際には、依頼先の会社が適切な資格を取得しているかどうかの確認も必要です。

ステップ5:石綿事前調査報告書の作成および提出

記事の冒頭で解説したように、建築物の解体、改修を行う際には、全ての工事で事前調査が必要になり、一定規模以上の工事の場合は、都道府県や労働基準監査署にアスベスト含有の有無に関わらず、調査結果を報告しなければなりません。

この際に注意すべきなのが提出期限です。石綿事前調査報告書は、解体、改修工事を開始する前までに提出する必要があるので、遅れないように提出しましょう。

アスベストの事前調査・分析の費用相場

アスベスト補助金

最後にアスベストの事前調査や分析調査の相場についても触れておきます。

ここで解説する相場は、あくまでも目安の金額であり、調査対象の建築物や依頼する業者により費用は大きく変動する可能性があります。

詳細の金額が知りたいという方は、オルビー環境まで見積もり依頼のお問い合わせをお願いします。

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費用相場1:アスベスト事前調査(図面・目視)の費用相場

アスベストを図面および目視で確認する際の費用相場は「40,000〜80,000円」ほどです。

費用相場2:アスベスト分析の費用相場

アスベスト分析の相場は「30,000〜50,000円/検体」ほどです。

アスベストの事前調査・分析を安く済ませる方法

アスベスト分析

アスベストに関わる業務は危険性が高いこともあり、費用は決して安くありません。しかし、建築物を管轄する自治体によっては、補助金や助成金の制度がある場合があります。

アスベストの事前調査に着手する前に、調べてみてください。

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今回の記事では、アスベストの事前調査や分析調査を行う流れを解説しましたが、実際には、メインの業務が忙しくて、アスベスト調査に使える時間がない、専門業者に丸っとお願いしたい、と考えている方も多いのではないでしょうか?

そのような方には、アスベストの事前調査から分析調査、処理までの全てをワンストップサービスで提供している「オルビー環境」にお任せください。

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