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2023.10.15

アスベストの「劣化」とは?分析サンプル採取時の注意点もわかりやすく解説

アスベストは飛散しやすく人体に悪影響がある有毒な物質ですが、アスベストが使用されている建材が「劣化」することでさらに飛散性が高くなります。

飛散したアスベストを吸い込むことで様々な健康被害の原因となるため、劣化したアスベストは特に注意が必要です。

そこで今回の記事では、アスベストの劣化状態を6パターンでわかりやすく解説します。

アスベストとは?レベル1・2・3の違い

アスベスト分析

アスベストとは、別名で石綿(せきめん、いしわた)と呼ばれ、耐火性や絶縁性に優れた「優秀な建築資材」として、1956年ごろから1975年ごろの建築物を中心に使われていました。

しかし、飛散したアスベストを人が吸い込むと肺に長く留まり、肺がんや中皮腫、アスベスト肺(肺の慢性線維症)を引き起こす危険性が明らかになり、新たな使用は2006年に禁止されました。

アスベストは飛散性の高さごとにレベル1、2、3に分類されており、それぞれの取り扱い方法も異なります。

アスベストが劣化するとどうなる?

アスベスト分析

飛散性の高いレベル1、2に分類されているアスベストは、通常時でも飛散しやすいのですが、劣化することでさらに飛散しやすくなります。少しの風や振動でも飛散する可能性が高まり、危険度が急激に高まります。

さらに、飛散しにくいレベル3に分類されているスレートボードや成形板も劣化することで、飛散しやすくなるため大変危険です。

アスベストの劣化状態を6パターンで解説

アスベスト分析

アスベストの劣化状態は、見た目の形状の変化で判断できます。ここでは主に、レベル1の吹付アスベストの事例を6パターンに分けて、わかりやすく解説します。

パターン1:毛羽立ち

吹付アスベストを下地に接着させるための結合剤の劣化により、吹付アスベストの表面に「毛羽立ち」が現れることがあります。これは劣化の初期症状ですので、毛羽立ちを確認した段階ですぐに対処しましょう。

パターン2:繊維のくずれ

吹付アスベストの毛羽立ちが発生してからさらに劣化が進むと「繊維くずれ」の状態が見られるようになります。

パターン3:たれ下がり

吹付アスベストの劣化が進むと、重力などの外力に逆らえなくなり「たれ下がり」の状態になります。この状態になるとアスベストの劣化がかなり進んだことがわかるため、早急に対処しなければいけません。

パターン4:下地とアスベスト層との間の浮き・はがれ

吹付アスベストと下地の接着力が低下すると「下地とアスベスト層との間に浮き・はがれ」が発生します。ここまで劣化が進むと、アスベストを吹き付けている天井や壁の劣化も進んでいる可能性があります。

パターン5:層の局部的損傷・欠損

下地とアスベスト層との間に浮き・はがれが進行したり、人の手によって、一部に凹凸ができたり、剥がれ落ちたりしている状態が「層の局部的損傷・欠損」です。

この状態になると、多くのアスベストが飛散している危険性が高くなります。

パターン6:層の損傷・欠損

層の局部的損傷・欠損が進行したり、人の手によって、吹付アスベスト材の大部分に凹凸ができたり、剥がれ落ちたりしている状態が「層の損傷・欠損」です。

この状態まで劣化が進むと、防塵性の高いマスクなどの専用防具を着用せずに近づくことは大変危険です。すぐに専門業者に依頼して、対処しなければなりません。

劣化したアスベストの分析サンプル採取は危険

アスベスト分析

アスベストの劣化が進んだことで、本格的にアスベストの事前調査と分析の実施を検討する方も多いですが、劣化したアスベストの分析サンプルを採取するだけでも、アスベスト被害を受ける可能性が非常に高いです。

定められた保護具や採取道具を使ったとしても、飛散する可能性が高いため、個人でサンプル採取することはおすすめできません。

さらに、2023年10月からは分析サンプルを採取するためには「石綿含有建材調査者」や「アスベスト診断士」などの資格が必要になりました。有資格者以外では実施できなくなったため、十分に注意しましょう。

劣化したアスベストの対処方法

アスベスト 保護具

管理・保有している建築物の中で劣化したアスベストを発見した際には、人が近づけないような措置を講じて、すぐに専門の業者に事前調査や除去作業を依頼しましょう。

アスベストを吸引してから健康被害が出るまでに、15〜20年以上もかかると言われています。すぐに健康被害が出ないが故に、軽視してしまう場合がありますが、吸い込んだアスベストは肺に留まる危険性が大変高いです。

とにかく近づかずに、すぐに専門家に依頼することをおすすめします。

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さらに、一般的にアスベスト分析の結果が出るには2週間ほどかかり、費用相場も30,000〜50,000円/検体と言われています。しかし、オルビー環境であれば、最短1営業日で結果速報がわかり、費用も13,000円/検体と相場の半分ほどです。

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