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2023.08.03

アスベストの除去作業で使われる「4つの工法」とは?レベル別にわかりやすく解説

担当している建築物でアスベスト含有が発覚した際には「工事が止まる」「除去費用がかかる」と、大変なことが多いですよね?

アスベストの分析や除去作業は専門業者に依頼する場合がほとんどです。しかし、発注者側として、最低限の知識をつけておくことで、工期や予算を予測できたり、発生しうる問題を先読みして対処できたりと、万が一の時に役立ちします。

そこで今回は、アスベストを除去する「4つの工法」についてわかりやすく解説します。

アスベスト(石綿)のレベル別の危険性

アスベスト分析

アスベストとは、別名で石綿(せきめん、いしわた)と呼ばれ、耐火性や絶縁性に優れた「優秀な建築資材」として使われていましたが、人体への影響が明らかになり、新たな使用は2006年に禁止されました。

アスベストの小さい粒子が飛散して、人が吸い込むことにより、様々な健康被害を引き起こすため、その飛散性や濃度を基準に、危険度合いを示すために「3つのレベル」に区分されています。

分類1:レベル1(吹付け材)

最も飛散性の高い「吹付け材」がレベル1に分類されています。

少し触るだけで飛散してしまうので、特に扱いに注意が必要です。

分類2:レベル2(保温材・耐火材)

吹付け材ほどではないですが、飛散リスクが高いのはレベル2の「保温材・耐火材」です。

アスベスト分析のサンプル採取などで、万が一取り扱う場合は、レベル1と同じように慎重に行います。

分類3:レベル3(成形板)

最も飛散リスクが低いレベル3は「成形板」です。

他の素材と混ぜて固められているので、細かい粒子が飛散するリスクは低いですが、ポロポロと崩れ落ちる可能性があるので、十分に注意が必要です。

アスベストのレベルについては、以下の関連記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

アスベスト(石綿)除去の事前作業

アスベスト事前調査

アスベストの除去作業を行う際には、アスベストを飛散させない措置や、作業員や周囲の方々が吸い込んでしまわないような措置を行う必要があります。

具体的には、以下のような事前作業が必要です。

・事前調査

・分析

・保護具の着用

・各種届け出

・周囲の養生、、、など

他にも、様々行うべきことがありますが、自社でその全てを行うことは困難だという方は、アスベストの分析から処理までをトータルサポートしている「オルビー環境」にお任せください。

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アスベスト(石綿)の「4つの除去工法」

アスベスト事前調査

アスベストを除去するには、主に「除去工法」「封じ込め工法」「囲い込み工法」「剥離工法」の4つの工法が使われています。

それぞれ特徴や注意点が異なるので、1つずつ詳しく読み進めてください。

工法1:除去工法(レベル1、2、3)

アスベスト除去の手法として、最も多く使われているのが、1つ目の「除去工法」です。この手法はアスベストのレベル1、2、3のどれにも使われる工法です。

アスベストのレベル1に分類されている吹付け材を下地から除去するため、この作業が完了した段階で、アスベストが完全になくなったものとされ、その後、定期的な点検や解体時にすべきことはありません。

作業完了後には安全性を確保できることから、最も推奨されている工法でもあります。アスベスト含有のある建築物を解体する際には、除去工法によるアスベスト除去が必須となっています。

しかし、作業の危険度も高く、慎重に作業を進める必要があるので、作業完了にかかる工期は長く、費用は高くなります。

工法2:封じ込め工法(レベル1、2)

封じ込め工法は、特殊な溶剤を吹きかけて、アスベストに染み込ませて固める工法です。アスベストのレベル1、2で使われます。

今あるアスベスト含有の箇所の上から溶剤を吹きかけるので、手間が少なく、作業時間も短いことが特徴です。

しかし、アスベストを封じ込めて、飛散しないように対処しているだけなので、作業後も定期的に点検をする必要があります。

さらに、建築物そのものを解体する場合は、除去工法によるアスベストの完全除去が必要で、再度作業をすることになります。

工法3:囲い込み工法(レベル1、2)

囲い込み工法、アスベスト含有のある箇所の周囲をアスベストではない建材を使って、囲い込む工法です。天井にアスベスト含有がある場合は、その下にもう1つの天井をつけることで、飛散しないような措置を取ります。

囲い込み工法は、封じ込め工法よりもさらに作業時間が短く、アスベスト含有の箇所に直接触れることがないので、安全な作業とも言えます。

しかし、アスベストを完全に除去するわけではないので、解体作業時には除去工法による作業が再び発生します。

工法4:剥離工法(レベル3)

アスベストのレベル3である成形板を除去するのであれば、剥離工法がよく使われています。

アスベスト含有がある成形板に特殊な薬品をかけて、仕上げ材や下地調整材を柔らかくして、除去していきます。

剥離工法による除去作業で、取り残しが発生した場合には、除去工法による完全除去作業が必要になるので、確実に剥離工法で完全に除去できるように注意が必要です。

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アスベストの除去作業は、大変危険かつ専門知識が必要な作業であるため、専門的な資格を持った作業員がする必要があります。

しかし、アスベスト除去を発注する側としても、自分が担当する建物にあるアスベストをどのように除去するのかを把握することで、その前後の作業をスムーズに進めやすくなります。

もし、アスベスト含有が疑わしいという段階から、全てアスベストの専門家に任せたいという方は、ぜひ「オルビー環境」にお任せください。

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