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扱う建材がアスベスト含有かわからずに困っていませんか？
アスベスト建材の取り扱いは、解体やリフォームを進める上で慎重な判断が求められます。アスベストは耐火性や断熱性に優れていたため、1970年代から2000年代初頭まで多くの建材に使用されていました。
しかし、アスベストを吸い込むことによる健康被害が深刻化し、現在ではその使用が禁止されています。
ただし、過去に建てられた建築物では今もアスベスト建材が残っている可能性があり、これを安全に取り扱うためには事前の知識が欠かせません。
そこで今回の記事では、アスベスト建材を「3つのレベル」に分けて、それぞれの代表例や注意点を詳しく解説します。
アスベスト建材は「3つのレベル」に分類されている
アスベスト建材は、飛散性や危険性の高さによって「レベル1」「レベル2」「レベル3」の3つに分類されています。以下にそれぞれの特徴を簡単にご紹介します。
アスベストレベル1：最も危険
アスベストが剥がれやすく、空気中に飛散しやすい吹付け材など。
アスベストレベル2：中程度の危険
アスベストが固形物に混ぜられており、外力によって崩れることで飛散するもの。
アスベストレベル3：比較的安全
アスベストが固く練り込まれ、通常の状態では飛散しにくいもの。
それでは、それぞれのレベルごとに代表的な建材の具体例と注意点を見ていきましょう。
アスベスト建材「レベル1」の代表例と注意点
レベル1建材は、最も危険性が高く、取り扱いや除去作業には細心の注意が必要です。以下がその代表例です。
吹付けアスベスト
壁や天井に吹き付けられたアスベスト材で、非常に飛散しやすいのが特徴です。
断熱性や耐火性が高い一方、老朽化による崩落でアスベスト繊維が空気中に拡散するリスクがあります。
吹付けロックウール
アスベストを含むロックウール材。主に断熱材として使用されていましたが、似た製品との見分けがつきにくいため、専門家による確認が必要です。
湿式石綿含有吹付け材
湿式で吹き付けられたアスベスト材。施工面に密着性が高いが、剥離時にアスベストが飛散するリスクがあるため注意が必要です。
吹付けバーミキュライト
軽量性に優れた断熱・耐火材。使用箇所の摩耗や破壊時にアスベストが飛散する可能性があり注意が必要です。
吹付けパーライト
耐火・断熱材として使用。脆いため、破損や撤去時にアスベストが飛散するリスクがあるため注意が必要です。
アスベスト建材「レベル2」の代表例と注意点
レベル2建材は、外力によって飛散するリスクがあるため、適切な防護措置が必要です。
耐火被覆板（けい酸カルシウム板第2種）
主に工場やビルの耐火壁として使用されていました。
表面の削り作業や破壊時にアスベスト繊維が飛散する可能性があります。
屋根用折板石綿断熱材
これは断熱性を目的として使用され、取り外し作業時に飛散するリスクがあります。適切な防塵マスクや養生が必要です。
配管保温材
配管の保温や断熱用に広く使用されていました。配管を撤去する際にアスベストが剥がれる可能性があるため注意が必要です。
アスベスト建材「レベル3」の代表例と注意点
レベル3建材は、練り込まれているため通常の状態では飛散しにくいですが、切断や粉砕による飛散が懸念されます。
スレート波板・住宅屋根用化粧スレート
屋根材として広く使用されており、リフォームや解体時には注意が必要です。
押出成形セメント板
主に壁材や床材として使用されています。切断時には粉じんが発生しやすいので注意が必要です。
けい酸カルシウム板第1種（軒天）・窯業系サイディング（外壁）
外壁や軒天に使われることが多く、リフォーム時の破壊作業に注意が必要です。
ロックウール吸音天井板・ビニル床タイル
これらは室内の天井や床に使用されており、特に改修工事時に適切な処理が求められます。
化粧せっこうボード
デザイン性の高い内装建材として使用されていますが、粉じん発生時にアスベスト繊維が飛散する可能性があります。
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