アスベストを見た目で見分ける方法はあるの?
アスベストはかつて耐熱性や絶縁性の高さから建材や工業製品に広く使用されていました。アスベストの元々の見た目は細かい繊維状や粉状ですが、色々な建材に混ぜて使われる事例も多く、肉眼での判断は非常に難しいです。
アスベストが使用されているかどうかは、実際には専門的な調査や分析が必要ですが、いくつかのポイントから見た目や事前情報からでも推測できる場合もあります。
そこで今回の記事では、アスベストの見分け方について、具体的な方法を7つご紹介します。
アスベストの見分け方7選!見た目や事前情報から判断できる
それでは早速、アスベストを見た目や事前情報から判断する方法を7つ解説します。
見分け方1:見た目で判断する
アスベストの形状は繊維状ですが、遠くから見ると「綿」や「埃」のようにも見えます。色は白やグレー、薄い茶色をしていることが多いです。
「吹き付け」と呼ばれる、建材や構造物にアスベストを混合した材料をスプレー状に吹き付けて施工する方法の場合は、遠目からでもアスベストだと判断しやすいのです。しかし、スレートやモルタルに混ぜて使われている場合には、見た目からは判断できません。
見分け方2:指で触ってみる
アスベストを指で擦ると繊維状のものが残るため、見た目からでも判断できるポイントの1つです。アスベストは有害物質ですが、吸引して体内に入ることで有害性が発揮されるので、指で触るだけでは無害です。
しかし、指で擦る過程でアスベストが飛散して、誤って吸引してしまう恐れもあるので、アスベストに触ることは推奨されていません。
見分け方3:顕微鏡で確認する
顕微鏡を使用すると、アスベストの繊維構造を確認できます。アスベストの分析機関でも特殊な顕微鏡を使って、アスベスト使用の有無を判断しています。
アスベストを顕微鏡で見る際には、以下のようなポイントを確認します。
・繊維の形態
・伸長の信号
・消光角
・複屈折
・分散色の変化
ただし、顕微鏡によるアスベストの確認は、専門的な機器と技術を要するため、専門業者に依頼する必要があります。
見分け方4:建築年数から推測する
1955年から1975年頃までに竣工した建造物は、アスベストが含まれている可能性が高く、特に吹付け石綿が耐火被覆材として使用されていたことが多いです。
1975年から1995年頃に竣工した建物でも、アスベストが含まれている可能性はあり、吹付けロックウールが断熱材や吸音材として天井や壁の重点断熱材に使われるケースがありました。
2004年から2006年には、1重量%を超えるアスベストの使用が禁止され、ほとんどアスベストは使用されていません。2006年以降はアスベストの使用が全面的に禁止され、アスベストが含まれることはありません。
見分け方5:図面から推測する
建物の設計図や工事記録を調べることで、アスベストが使用されているかどうかを確認できる場合があります。特に改修工事や増改築の際に、アスベストが使用された記録が残っている可能性があります。
法改正により2023年10月からはアスベストの事前調査や分析サンプル採取は、赤面含有建材調査者やアスベスト診断士という有資格者しか実施できなくなりましたが、図面で判断する場合には、有資格者である必要はありません。
その他、アスベスト事前調査の中でも資格が必要ではない調査内容については、以下の関連記事で詳細をご覧ください。
見分け方6:アスベストマークを確認する
アスベストを含む製品には、アスベストが使用されていることを示すマークが付けられていることがあります。特に、輸入建材や工業製品にはこのマークが付いている場合があります。
しかし、全てのアスベスト製品にアスベストマークがついているわけではないので、1つの目安として考えておきましょう。
見分け方7:石綿含有建材データベースを確認する
国や自治体が提供する石綿含有建材データベースを確認することで、使用されている建材がアスベストを含んでいるかどうかを判断できます。
このデータベースには、使用されている建材の詳細な情報が掲載されています。
見た目で判断できないアスベストは「オルビー環境」へ
今回はアスベストを見た目や事前情報から判断する方法を解説しましたが、アスベストが含まれているかどうかを確実に判断するためには、専門業者による検査が必要です。
アスベスト分析業者の中には、調査結果が出るまでに1週間以上かかったり、費用も1検体2~3万円もする業者も多々あります。
しかし、オルビー環境では、通常納期でも3営業日、特急納期では1営業日で、アスベストの分析結果が出ます。さらに、定性分析の費用も1検体13,000円と業界最安値です。
アスベスト分析の対応エリアは、オルビー環境の本社がある関西全土(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)を中心に、日本全国で対応しています。
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