「太陽光発電」と「PV」は何が違う?言葉の定義からシステムの構造までを徹底解説
再生可能エネルギーへの注目が高まる中、太陽光発電の導入を検討していると必ず目にするのが「PV」という言葉です。しかし、一般的には「太陽光パネル」や「ソーラーシステム」と呼ばれることが多いため、なぜ「PV」と表現されるのか、どのような意味を持つのか疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
「PV」は単なる業界用語ではなく、光を電気に変える物理的な仕組みそのものを指す言葉です。脱炭素経営が求められる現代において、PVの正しい知識を身につけることは、コスト削減や環境対策の第一歩となります。
今回の記事では、PVの語源や読み方といった基本から、システムの構造、メリット・デメリット、そして将来必ず訪れる「設備の寿命とリサイクル」という重要な課題までを、網羅的に詳しく解説します。
PVとは?なぜ太陽光発電をPVと呼ぶ?

PVとは、英語の「Photovoltaic(フォトボルタイク)」の頭文字を取った略称です。
・Photo(フォト): ギリシャ語で「光」を意味します。
・Voltaic(ボルタイク): イタリアの物理学者ボルタの名に由来する「電圧・電位の」という意味です。
つまり、直訳すると「光起電力(ひかりきでんりょく)」となります。読み方はそのまま「ピーヴィー」と呼ぶのが一般的です。専門分野では、太陽電池そのものを指す言葉として、あるいはシステム全体を指す総称として広く使われています。
PVシステム(太陽光発電システム)の主要な構成機器

PVシステムは、単にパネルを並べるだけでは機能しません。発電した電気を私たちが使える形に整えるため、複数の機器が連携しています。
機器1:太陽電池モジュール(PVパネル)
一般的に「太陽光パネル」と呼ばれるものです。最小単位である「セル」を組み合わせ、強化ガラスで保護した製品を「モジュール」と呼び、さらに複数枚を並べて接続した状態を「アレイ」と言います。
機器2:パワーコンディショナ(PCS / インバータ)
PVパネルで発電された電気は「直流(DC)」ですが、施設や家庭で使う電気は「交流(AC)」です。この直流を交流に変換し、電圧を調整する「システムの心臓部」がパワーコンディショナです。
機器3:架台(かだい)
パネルを固定する台座です。屋根用や地上用(野立て用)があり、最適な角度で太陽光を受けられるように設計されています。
PVシステムの種類(独立型と系統連系型)
PVシステムはその運用方法によって大きく2つのタイプに分かれます。それぞれの仕組みを理解することで、用途や目的に合わせた最適なシステム選定が可能になります。
種類1:独立型PVシステム(オフグリッド)
独立型PVシステムは、電力会社の送電網(系統)から完全に切り離された自立型の発電設備を指します。主な利用シーンとしては、電柱などのインフラ整備が難しい山小屋や離島、宇宙空間で活動する人工衛星、さらにはキャンピングカーなどの移動体での電源確保が挙げられます。
このシステムにおける最大の注意点は、太陽が出ていない夜間や悪天候時には発電が一切行われないことです。そのため、安定した電力供給を維持するためには発電した電気を貯めておく蓄電池の設置が不可欠であり、システム全体の設計には高い自律性が求められます。
種類2:系統連系型PVシステム(オングリッド)
系統連系型PVシステムは、電力会社の送電網と物理的に接続して運用するスタイルで、現在の住宅用や産業用太陽光発電の主流となっています。このシステムの大きな特徴は、発電量が消費量を上回った際には余った電気を電力会社へ売る「売電」が可能であり、逆に夜間や雨天時などの発電不足時には電力会社から電気をスムーズに購入できる点にあります。
最大のメリットは、電力会社との双方向のやり取りによって電力が担保されているため、高価な蓄電池を必ずしも設置する必要がないことです。これにより、導入時の初期コストを大幅に抑えつつ、日常生活や事業活動において極めて安定した電気供給を受けられる合理的な仕組みとなっています。
2026年を見据えた「出口戦略」:PVパネルの寿命と廃棄

PVシステムを導入する際、最も見落とされがちなのが「20〜30年後の廃棄問題」です。
パネルの寿命と廃棄の現状
太陽光パネルの物理的な寿命は25〜30年と言われています。2010年代の固定価格買取制度(FIT)開始とともに普及したパネルは、2030年代半ばから「大量廃棄時代」を迎えます。
リサイクル義務化への動き
政府は現在、太陽光パネルのリサイクル義務化に向けた法整備を進めており、早ければ2026年度にも具体的な規制が始まる見通しです。これまでは廃棄物として埋め立てられていたパネルも、今後は適切な資源循環が求められるようになります。
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