予期せぬ自然災害や盗難から資産を守る!太陽光発電保険ガイド
太陽光発電の導入を検討中の方の中には、「保険には入るべき?」「メーカー保証があるから大丈夫では?」というような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
しかし、近年の日本は「数十年に一度」と言われる豪雨や台風が毎年のように発生しており、屋外に設置される太陽光パネルは常にリスクにさらされています。さらに、2024年10月の火災保険料改定により、太陽光発電を巡る保険環境は大きな転換期を迎えました。
今回の記事では、太陽光発電の保険の種類や具体的な補償内容、メーカー保証との決定的な違い、そして今知っておくべき「保険料値上げ」の動向について、2025年最新の情報を踏まえて詳しく解説します。
太陽光発電の保険に加入する必要はある?「努力義務」の実態

結論から言えば、産業用・住宅用問わず、太陽光発電の保険加入は「強く推奨」されています。その理由は主に2つあります。
理由1:経済産業省のガイドラインによる努力義務
資源エネルギー庁が定める「事業計画策定ガイドライン」において、FIT(固定価格買取制度)やFIP制度の認定を受けた事業者には、火災保険や第三者賠償責任保険への加入が「加入努力義務」として明記されています。罰則こそありませんが、国は適切なリスク管理を求めています。
理由2:自然災害リスクの激甚化
太陽光パネルは台風の強風による飛散、豪雨による水没や土砂崩れ、落雷によるパワーコンディショナの故障など、自然災害の影響をダイレクトに受けます。特に近年は「線状降水帯」による被害が続出しており、無保険状態で全損事故が起きると、多額のローンだけが残るという最悪の事態になりかねません。
太陽光発電の保険とメーカー保証の決定的な違い

「メーカー保証が付いているから安心」と考えるのは危険です。メーカー保証と民間保険では、カバーできる範囲が全く異なります。
メーカー保証(製品保証・出力保証)
補償範囲
製造工程上の欠陥や、通常使用での自然故障、経年劣化による出力低下など、あくまで「メーカー側の非」によるものに限定されます。
対象外
台風、落雷、火災、盗難、外部からの飛来物(石や鳥の落石)などは原則として対象外です。
民間保険(火災保険・賠償責任保険など)
補償範囲
メーカー保証では対応できない「外部からの要因」による損害をカバーします。
重要性
太陽光発電の事故原因の多くは外部要因(自然災害や事故)であるため、メーカー保証だけでは不十分なのです。
産業用太陽光発電の保険の種類4選

産業用太陽光発電は、20年以上にわたる長期的な事業です。その間、設備は常に屋外の過酷な環境にさらされるため、メーカー保証だけではカバーしきれない「外部要因」によるリスクが数多く存在します。
種類1:火災保険(動産総合保険)
火災保険は、太陽光発電事業において最も基本的かつ「メイン」となる保険です。名前に「火災」とありますが、実際には火災だけでなく、風災、雪災、落雷、水災、さらには近年深刻化している盗難被害まで、広範な自然災害や事故をカバーします。
具体的には以下のような事例です。
台風/突風
強風でパネルが架台ごと飛散したり、飛来物によってパネルが損壊した場合。
落雷
パワーコンディショナ(PCS)に過電流が流れ、基板が焼損した場合。
盗難
転売目的で銅線ケーブルが切断・持ち去られた際の復旧費用(※最近は特約が必要なケースが増えています)。
カラスの落石
飛来したカラスがパネル上に石を落として破損させた等の外部衝撃。
費用相場
50kW程度の低圧設備で年間2〜3万円程度が目安です。ただし、近年は自然災害の激甚化により保険料が上昇傾向にあり、水災リスクの高いエリアや過去の事故歴によっては金額が変動します。
種類2:地震保険
火災保険と混同されやすいですが、通常の火災保険では「地震・噴火・津波」を原因とする損害は補償対象外です。これらに備えるには、火災保険に付帯する形で、以下のような点をカバーする地震保険への加入が不可欠です。
地震による土砂崩れ
地震の揺れで法面(のりめん)が崩落し、発電設備が埋没・大破した場合、地震保険がなければ一切の補償を受けられません。
津波・噴火
海沿いの発電所が津波で流失したり、噴火による降灰でパネルが故障した場合も対象となります。
注意点
多くの地震保険は火災保険の契約金額の30%〜50%が補償限度額となるため、全損時にすべてのコストを賄えない可能性がある点を理解し、リスクの高い地域では慎重な設計が必要です。
種類3:第三者賠償責任保険(施設所有管理者賠償責任保険)
自社の設備が他人に損害を与えた際、法的賠償責任をカバーする保険です。自社の機材が壊れる損害(物損)よりも、時として「他者への賠償」の方が企業の存続を揺るがす甚大なリスクとなります。
パネルの飛散
台風でパネルが隣接する住宅を直撃し、建物を損壊させたり住人に怪我を負わせたりした場合。
火災の延焼
設備内のショートから出火し、近隣の山林や工場へ火が燃え移った場合。
リスクの大きさ
対人事故が発生した場合、損害賠償額は数千万円から億単位に達することもあります。また、訴訟費用や弁護士費用も補償対象となるため、近隣に建物や道路がある発電所にとっては「必須」と言える保険です。
種類4:休業損害補償(売電収入補償特約)
災害によって発電設備が損傷し、復旧(修理)のために売電が止まっている期間の「本来得られるはずだった売電収入」を補填する保険です。
融資返済の継続
大規模な損壊が起きると、修理完了までに3ヶ月〜半年を要することも珍しくありません。その間、収入がゼロになっても銀行へのローン返済は止まりません。この保険があれば、休業中の損失が補填されるため、資金繰りの破綻を防ぐことができます。
想定外の長期停電
電力会社の設備トラブル等による休業をカバーできるプランもあり、事業の安定性を飛躍的に高めます。
【2025年最新】保険料の値上げと免責金額の動向

現在、太陽光発電の保険を取り巻く環境は厳しさを増しています。
保険料の値上げ
近年の自然災害の多発や、深刻化する「銅線ケーブル盗難」の急増により、保険会社側の支払い額が膨らんでいます。これを受け、2024年10月から多くの損害保険会社が火災保険料を改定しました。地域によっては以前の2倍近くに値上がりしているケースも見られます。
免責金額(自己負担額)の設定追加
これまでは「免責なし(自己負担0円)」のプランが一般的でしたが、現在は「免責10万円」や「損害額の10%」といった自己負担を設けないと加入できない、あるいは保険料が跳ね上がるといったケースが増えています。
小規模な破損(パネル1枚のヒビなど)は保険を使わず自費で直すというスタンスが求められるようになっています。
PPAモデル(第三者所有モデル)における保険の考え方
初期費用0円で導入できる「PPAモデル」の場合、設備の物損に関する火災保険などは、所有者である事業者が加入します。
ただし、需要家(土地・屋根の提供者)側に過失がある場合の責任分担や、第三者賠償責任の所在については契約書(PPA契約)で明確に定める必要があります。
太陽光発電の保険会社の選び方とは?3つのチェックポイント
ポイント1:太陽光発電の引受実績
太陽光発電はリスク評価が難しいため、実績のない会社だと引受を拒否されたり、極端に高い見積もりが出る場合があります。実績豊富なメガ損保(損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上など)が主流です。
ポイント2:盗難補償の有無
最近は「盗難を対象外」とするプランも増えています。ケーブル盗難が頻発する地域では、盗難が補償に含まれているか必ず確認しましょう。
ポイント3:事故対応スピード
発電停止はそのまま損失に繋がります。ドローン検品や迅速な見積もり対応ができる施工店と提携している保険代理店を選ぶのが賢明です。
太陽光パネルの適正処理・リサイクルなら「オルビー環境」へ

太陽光発電は、保険に入って「万が一」に備えることで初めて、20年、30年という長期の事業として成り立ちます。しかし、私たちが考えなければならないのは、災害による破損や寿命による撤去など、必ず訪れる「パネルの最後」です。保険で修理費用が出たとしても、交換して不要になったパネルの処分には法的な責任が伴います。
不要になった太陽光パネルの処理は、関東・関西を拠点に全国対応が可能な「オルビー環境」へお任せください。オルビー環境は、太陽光パネルの搬出、収集運搬、適正処理・リサイクルまでの全てをワンストップで対応します。
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