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2025.12.28
アスベスト

コロニアル・カラーベストのアスベスト判別法とは?

※画像引用元:https://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/shohin_shosai.jsp?id=561

築20年以上の住宅にお住まいの方の中には、「自宅のコロニアル屋根にアスベストが入っているのでは?」「改修費用が大幅に高くなるのでは?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

日本の住宅で最も普及している屋根材「コロニアル」「カラーベスト」ですが、2000年代初頭以前の古い製品にはアスベスト(石綿)が含まれていることが多く、リフォームの際には慎重な対応が求められます。

今回の記事では、アスベスト含有が疑われる屋根材の中でも「コロニアル」「カラーベスト」にフォーカスして、その正確な見分け方から健康リスク、そして将来の費用を抑えるための賢いリフォーム方法まで、専門的な視点から詳しく解説します。

コロニアル・カラーベストとアスベストの関係

コロニアル・カラーベストのアスベスト判別法とは?
※画像引用元:https://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/colorbest/

まず整理しておきたいのが名称の違いです。「コロニアル」や「カラーベスト」は、ケイミュー株式会社(クボタと松下電工(現パナソニック)の住宅外装建材部門が事業統合して誕生した会社)が販売している「化粧スレート屋根」の商品名です。

これらはあまりにも普及したため、現在ではスレート屋根全般を指す一般名称のように使われています。

なぜアスベストが使われていたのか?

アスベストは「安価で、熱に強く、非常に丈夫」という特性を持っています。2000年代初頭までは、薄い板状の屋根材であるスレートに強度を持たせるための「補強繊維」として、アスベストをセメントに混ぜ込む手法が標準的でした。

いつからノンアスベストになったのか?

日本では段階的に規制が強化されましたが、スレート屋根材における大きな転換点は以下の通りです。

・2004年: 石綿を1%を超えて含有する製品の製造が原則禁止。
・2006年: 0.1%を超えて含有する製品が完全禁止。

つまり、2004年以前に建てられた家のコロニアル屋根には、アスベストが含まれている可能性が極めて高いといえます。

アスベスト含有の有無を見分ける3つのチェックポイント

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自分の家の屋根が「アスベスト入り」かどうかを判断するには、以下のポイントで確認を行いましょう。

ポイント1:建築時期を確認する

最もシンプルな判別基準は「2006年(平成18年)以前か、以降か」です。2006年以降に新築された家や、屋根を全面葺き替えた家であれば、アスベストの心配はまずありません。逆に、2000年前後に建てられた家であれば、高い確率でアスベスト含有製品が使用されています。

ポイント2:屋根材の種類を確認する

「コロニアルだと思っていたら、実は粘土瓦や金属屋根だった」というケースもあります。

・粘土瓦(日本瓦): 原料が粘土のため、アスベストは含まれません。
・金属屋根(トタン・ガルバリウム): 金属製のため、アスベストは含まれません。

 これらであれば、建築時期に関わらずアスベストの心配は不要です。

ポイント3:商品名と型番で特定する

図面や建築時の見積書に商品名が記載されている場合は、国土交通省の「石綿含有建材データベース(https://asbestos-database.jp/)」で検索が可能です。

・含有の代表例: ニューコロニアル、アーバニー、パラペットなど
・非含有の代表例: コロニアルクァッド、コロニアルグラッサ(2000年代半ば以降の製品)

アスベスト含有コロニアルの健康リスクと現状

「アスベスト=発がん性」という言葉だけを聞くと、今すぐ撤去しなければならないと感じるかもしれません。しかし、結論から言えば、屋根に載っている状態のコロニアルが原因で健康被害が出ることはほとんどありません。

「非飛散性」のアスベストレベル3

コロニアルに含まれるアスベストは、セメントで固められた「レベル3(非飛散性)」に分類されます。吹付け材(レベル1)のように、風で繊維が舞い上がることはまずありません。

問題となるのは、「解体や切断を行うとき」です。リフォーム時に屋根材を割ったり、電動カッターで切断したりすると微細な繊維が飛散します。そのため、適切な調査と安全な施工手順が法的に義務付けられているのです。

「みなし判定」による工事費高騰を防ぐために

アスベスト分析を行わず、年代だけで「石綿有り」と仮定して進めることを「みなし判定」と呼びます。しかし、これが原因で本来不要なコストを支払っているケースが多々あります。

「みなし」が招く数十万円のコスト増

アスベストが含まれているとみなした場合、法令に基づき「石綿含有廃棄物」としての高額な処分費や、散水・養生といった特別な対策費用が強制的に発生します。

分析を行うことで全体コストの節約になる?

2000年代前後の「ノンアスベスト移行期」の製品は、見た目が同じでも実際には石綿を含んでいないことがよくあります。事前に数万円の分析を行い、「アスベストなし」を証明できれば、多額の追加費用は一切不要になります。 とりあえず有りとみなすよりも、白黒はっきりさせることが最終的なトータルコストを抑える近道です。

アスベストの調査・分析はオルビー環境へ

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屋根のアスベスト対策で最も大切なのは、知らないまま解体して周囲を危険にさらさないことです。ご家族や近隣の方々の健康を守り、思わぬ法的トラブルを避けるためにも、アスベスト分析で正確な現状を把握することが大切です。

アスベスト分析のことは、オルビー環境へお任せください。オルビー環境は、年間10,000件を超える国内トップクラスの分析実績があり、最短1営業日、1検体12,000円からの低価格で、アスベスト分析を実施しています。

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