お役立ち情報

USEFUL INFORMATION
  • ホーム>
  • お役立ち情報>
  • 【速報】アスベストによる日本の「中皮腫」死亡者数が1,562名に!都道府県別ランキングも発表
2025.10.17
アスベスト

【速報】アスベストによる日本の「中皮腫」死亡者数が1,562名に!都道府県別ランキングも発表

アスベスト専門家が厚労省発表データを元に徹底解説!

厚生労働省が2025年9月16日に発表した「人口動態統計(確定数)」に基づき、令和6年(2024年)の中皮腫による死亡者数が1,562名であったことが明らかになりました。中皮腫は、主に石綿(アスベスト)の吸入が原因で発症する悪性腫瘍であり、この数字は日本の公衆衛生における重要な指標の一つです。

前年の令和5年(2023年)の死亡者数1,595名と比較すると、わずかに減少しているものの、この数字が「アスベスト被害が収束に向かっている」という楽観的な判断を許さない状況にあることが、専門家の間では指摘されています。

今回の記事では、最新の確定数に基づき、中皮腫死亡者数の詳細な内訳、全国の地域ごとの格差を示す都道府県別データ、そしてこの数字の裏に隠された複雑な背景を深掘りします。

令和6年(2024年)中皮腫死亡者数の概況と潜む課題

【速報】アスベストによる日本の「中皮腫」死亡者数が1,562名に!都道府県別ランキングも発表

令和6年の中皮腫死亡者数は1,562名でした。内訳は、男性が1,266名、女性が296名と、男性が女性の4倍以上にのぼります。これは、かつてアスベストを大量に使用していた建築業や製造業など、特定の産業に従事する機会が男性に偏っていた歴史を反映しています。

近年の死亡者数は、2019年(1,466人)から一時的に1,600人を超える年もありましたが、ここ数年は1,500人台で高止まりしています。

年次 中皮腫死亡者数(全国)

令和6年(2024年)1,562名
令和5年(2023年)1,595名
令和4年(2022年)※データ外だが1600人台で推移
令和元年(2019年)1,466名

※情報参照元:都道府県(特別区-指定都市再掲)別にみた中皮腫による死亡数の年次推移(平成7年~令和6年)人口動態統計(確定数)よりhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/chuuhisyu24/dl/R06chuuhisyu.pdf

「減少」が「収束」を意味しない理由

アスベスト分析

令和5年からの比較で見れば減少していますが、アスベスト関連疾患の専門家は、この微減傾向を「被害の収束」とは見ていません。その理由は主に以下の2点です。

理由1:治療環境の変化(診断・治療の進歩)

中皮腫の診断技術や治療薬の進歩により、中皮腫を発症した人々の生存期間が延長している可能性があります。これは「死亡者数の減少」につながりますが、「発症者数の減少」を意味するものではありません。

理由2:潜伏期間の特性

中皮腫はアスベスト暴露から発症するまでに「30年から50年」という極めて長い潜伏期間があります。

日本の石綿使用のピークは1970年代でしたが、その影響が最も色濃く現れる被害のピークは、早くとも2030年代と予測されています。現在の減少は一時的な変動である可能性が高く、今後再び増加に転じるリスクを常に抱えています。

地域格差が明確に!都道府県別死亡者数ランキング

アスベスト分析

中皮腫の発生は、地域ごとの産業構造や過去のアスベスト使用状況を色濃く反映します。令和6年の中皮腫死亡者数を都道府県別にみると、都市圏や産業集積地で突出して多いことがわかります。

中皮腫死亡者数が多い都道府県(上位9位)

最も多かったのは大阪府で164名、次いで東京都が135名でした。100名を超えたのはこの2都府と兵庫県の3県のみです。

これらの地域で死亡者数が高い背景には、大規模な工場地帯や、人口密度が高く、多くの建築物が集積しているという要因があります。大量の古いビルやインフラにアスベスト含有建材が残っている可能性が高く、それに伴う解体・改修工事の機会も多いため、暴露リスクが潜在的に高いと考えられます。

順位都道府県死亡者数
1位大阪府164
2位東京都135
3位兵庫県102
4位神奈川県97
5位埼玉県94
6位愛知県83
7位北海道76
8位千葉県70
9位福岡県65

※情報参照元:都道府県(特別区-指定都市再掲)別にみた中皮腫による死亡数の年次推移(平成7年~令和6年)人口動態統計(確定数)よりhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/chuuhisyu24/dl/R06chuuhisyu.pdf

中皮腫死亡者数が少ない都道府県

一方、死亡者数が少なかったのは、秋田県と山梨県がともに5名で最も少なく、次いで鳥取県が6名、和歌山県と徳島県が7名でした。

これらの地域は、総人口が少ないことや、大規模な重工業や工場地帯の集積が限定的であったことなどが、相対的な低さに結びついていると考えられます。しかし、これは「被害がない」ことを意味するのではなく、個々のアスベスト暴露事例は全国どこでも発生しうることに留意が必要です。

オルビー環境が支えるアスベストの脅威のない未来

アスベスト分析(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山))

中皮腫死亡者数1,562名という数字は、アスベスト被害が現在進行形の重大な課題であることを示しています。被害ピークの予測の下、国民一人ひとりが健康被害を最小限に食い止めるための、残存アスベストの適切な調査・除去といった対策を継続していく必要があります。

この継続的な対策を確実に進めるためには、アスベストという「見えない脅威」を正確に把握することが不可欠です。

オルビー環境の分析サービスは、関西全域(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山)を中心に対応し、最短翌営業日の結果報告という迅速さで、アスベスト対策をサポートしています。

1検体12,000円からという費用対効果と、年間10,000件を超える確かな実績に基づき、お客様の課題解決に貢献します。これ以上アスベストの被害を広げないためにも、まずはお気軽にご相談ください。

>>【無料相談】オルビー環境に問い合わせる