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2025.11.30
太陽光パネル

太陽光パネル、モジュール、セル、アレイ…用語を理解して最適な太陽光発電を選ぼう!

太陽光発電システムの導入を検討する際、「太陽電池モジュール」や「ソーラーパネル」といった様々な用語を目にする機会が多いのではないでしょうか?これらが同じものを指すのか、あるいは異なるものなのか、混乱してしまうこともあるかもしれません。

さらに、「変換効率」「ストリング」「アレイ」など、専門的な用語も数多く登場し、何を基準に製品を選べば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。

しかし、これらの用語の意味と太陽光発電の基本的な仕組みを理解することは、ご自身のニーズに合った最適なシステムを選び、長期的に高い発電効率を維持するために非常に重要です。

今回の記事では、太陽光発電を正しく理解するために不可欠な主要用語を、その構造と機能に沿って詳しく解説します。

太陽光発電システムの基本構成単位を理解する

太陽光パネル

太陽光発電は、小さなパーツが組み合わさって大きな電力を生み出すシステムです。その性能を正しく評価し、比較検討するためには、各構成単位の役割を知ることが不可欠です。

単位1:太陽電池の最小単位「セル」

太陽電池の最も基本的な単位は「セル」です。これは「太陽電池素子」とも呼ばれ、これ以上分解できない最小のチップ状の部品を指します。一般的に150mmから200mm角程度のものが多く、単体での発電能力は0.5W程度と非常に小さいです。

セルは、p型とn型という性質の異なる2種類の半導体を重ね合わせた構造をしています。太陽光がこの半導体接合部に当たると、「光電効果」と呼ばれる現象によって電子が移動し、電気が発生します。

このセル一枚一枚の性能を測る指標が「セル変換効率」であり、セルが受けた太陽光エネルギーをどれだけ電気エネルギーに変換できるかを示します。

単位2:屋外設置可能な製品単位「モジュール」

「モジュール」とは、複数のセルを直列に接続し、強化ガラスや樹脂などで保護して、屋外での使用に耐えられるようパッケージングした製品単位です。一般的に「ソーラーパネル」や「太陽光パネル」と呼ばれるのは、このモジュールを指します。

セル単体では非常に小さな出力しか得られませんが、モジュール化することで1枚あたり100W~400W程度の実用的な電力を出力できるようになります。モジュールは、ただの部品ではなく、風雨や温度変化、紫外線などからセルを守り、安定して発電を続けるための構造を備えた完成品です。

各メーカーが製品として販売する際の基本単位であり、製品カタログなどで見かける「変換効率」は、通常このモジュールの性能を示す「モジュール変換効率」です。

単位3:モジュールの直列接続「ストリング」

モジュールを複数枚、電気的に直列に接続したまとまりを「ストリング」と呼びます。例えば、「1ストリングあたり10枚のモジュールを接続」といった形で使用されます。

太陽光発電では、モジュールを直列接続することで電圧を高め、パワーコンディショナーが効率良く交流電力に変換できるようにします。システムの設計において、必要な電圧や電流を確保するために、何枚のモジュールでストリングを構成するかは重要な検討事項となります。

単位4:システム全体の最小単位「アレイ」

「アレイ」とは、複数のストリングを並列に接続して設置した、太陽光発電システム全体の最小単位です。例えば、屋根の異なる面や、異なる設置角度の場所に設置されたストリングの集合体を指すことが多いです。

システム全体の発電容量は、このアレイに含まれる全てのモジュールの出力を合計したもので表されます。大規模な産業用太陽光発電所では、多くのモジュールとストリングで構成されたアレイが複数設置されることで、 megawatt (MW) 規模の大電力を生み出します。

太陽電池の発電原理を理解しよう!

太陽光パネルのリサイクル・適正処理

太陽電池は、半導体でできた薄い板(セル)に太陽光が当たると、光のエネルギーによって半導体内部の電子が動き出し、電気が発生する原理を利用しています。

主流のシリコン系太陽電池では、性質の異なるp型半導体(プラスの性質を持つ)とn型半導体(マイナスの性質を持つ)を接合させています。この接合部分に太陽光が当たると、電子と正孔(電子の抜けた穴)がそれぞれ逆方向に移動し、電流が流れることで電力が生まれる仕組みです。

「電池」という名称ですが、バッテリーのように電気を貯める機能はありません。発電された電気は、リアルタイムで消費されるか、蓄電池に貯められるか、または電力会社に売電されることになります。

太陽光発電の発電能力を示す最重要指標「変換効率」とは?

太陽光パネルのリサイクル・適正処理

「変換効率」とは、太陽電池(セルまたはモジュール)に当たった太陽光エネルギーのうち、どれだけの量を電気エネルギーに変換できたかを示す割合です。

計算式:変換効率(%)=(出力電気エネルギー ÷ 入射した太陽光エネルギー) × 100%

この変換効率が高いほど、限られた設置面積からより多くの電力を生み出すことができます。特に、住宅の屋根のように設置スペースに制約がある場合には、高い変換効率を持つモジュールを選ぶことが、発電量を最大化するために非常に重要です。

変換効率には2種類ある

モジュール変換効率

太陽電池モジュール1平方メートルあたりの変換効率を示す数値で、製品カタログで最も一般的に表示される指標です。異なるメーカーのモジュールを比較検討する際の主要な基準となります。

セル変換効率

太陽電池セル1枚あたりの変換効率を示す数値です。モジュールに組み込む際の接続抵抗や、フレームなどによる影の影響がないため、モジュール変換効率よりも高い数値になる傾向があります。

メーカーが技術力をアピールする際に用いられることがありますが、製品選びの際には「モジュール変換効率」を重視しましょう。

太陽電池の種類とそれぞれの特徴・変換効率

太陽光パネルのリサイクル・適正処理

太陽電池の素材や製造方法は一種類ではなく、それぞれ異なる特性と変換効率を持っています。自身の設置場所や予算、求める性能に合わせて最適なタイプを選ぶことが重要です。

種類1:単結晶シリコンタイプ

現在、市場に出回っている太陽光モジュールの主流であり、そのシェアは約9割を占めるといわれています。高純度のシリコン結晶を大きく育て、それを薄くスライスしてセルを製造します。

特徴

シリコン原子が規則正しく並んでいるため、電子の移動がスムーズで変換効率が高いのが最大のメリットです。信頼性も高く、省スペースでより多くの発電量を確保したい場合に適しています。

変換効率

モジュール変換効率は20%を超える製品も多く、技術革新によりさらなる向上が期待されています。

コスト

製造プロセスが複雑なため、多結晶タイプに比べて製造コストはやや高めです。

種類2:多結晶シリコンタイプ

単結晶シリコンモジュールを製造する際に出る端材や、規格外のシリコンを再利用して作られることが多いタイプです。

特徴

製造コストを抑えられるため、比較的安価に導入できるのがメリットです。広い設置スペースを確保でき、コストパフォーマンスを重視して大量のパネルを設置したい産業用太陽光発電で多く採用されてきました。

変換効率

単結晶タイプと比較すると、変換効率はやや劣る傾向にあり、モジュール変換効率は16%前後が一般的です。ただし、近年は技術の進歩により、単結晶に匹敵する変換効率を持つ多結晶モジュールも登場しています。

コスト

製造コストが低いため、導入費用を抑えたい場合に適しています。

種類3:化合物系太陽電池

シリコン以外の素材を使用した太陽電池の総称で、銅、インジウム、セレン(CIS)や、これにガリウムを加えたCIGSなどが代表的です。

特徴

表面温度が高温になった際の変換効率の低下が少ない、影の影響を受けにくい、といったメリットがあります。

変換効率

単結晶シリコンに比べると変換効率はやや劣るものが多いですが、特定の環境下での性能は優れています。

コスト

製造コストを抑えられる技術もあるため、今後の開発が期待されています。

種類4:薄膜タイプ(アモルファスシリコンなど)

電卓や時計などに使われているような、非常に薄く、軽量な太陽電池です。非結晶シリコン(アモルファスシリコン)などが用いられます。

特徴

薄さと軽さが最大の特徴で、柔軟性を持たせることも可能です。建物との一体化や、これまで設置が難しかった場所への導入が期待されます。

変換効率

単結晶や多結晶タイプと比較すると、現在のところ変換効率は劣る傾向にあります。また、長期間使用するとPID現象(Potential Induced Degradation)によって発電効率が大きく低下するデメリットも指摘されています。

コスト

大量生産によるコストダウンが期待されていますが、変換効率の向上が課題です。

最適な太陽光発電システムを選ぶためのポイント2つ

太陽光パネルのリサイクル・適正処理

太陽光発電システムの導入は、大きな投資です。基本的な用語や仕組みを理解することで、単に価格だけで選ぶのではなく、ご自身のニーズに合った「お買い得な製品」を見極めることができるようになります。

ポイント1:ソーラーパネルの重さと安全性

ソーラーパネル1枚の重さは約15kgが目安で、20枚設置すると架台込みで約400kgになります。しかし、国土交通省によると、その影響は建物の許容範囲内であり、過度な心配は不要です。これは、荷重が屋根全体に分散されるためです。

従来の半分程度の重さを実現した軽量パネルも開発されているため、構造上の制約や安心感を重視するなら、これらの選択肢も検討すると良いでしょう。

安全面では、過去の火災事故は報告されていますが、原因製品は特定され、すでに改善されています。

ポイント2:変換効率は設置場所の「適性」を考慮して選ぶ

変換効率はモジュールの性能を示す重要な指標ですが、カタログに記載されている数値は理想的な条件下での「最大値」です。実際の発電効率は、設置環境によって変動します。

気温

パネルが高温になると変換効率が低下する傾向があります。

積雪

パネルに雪が積もると太陽光が遮断され、発電量が大幅に低下します。雪の多い地域では、積雪対策が施されたパネルや、傾斜角度を工夫するなどの対策が必要です。

汚れ・影

パネル表面の汚れ(鳥の糞、花粉、土埃など)や、周囲の建物・樹木による影は発電量を低下させます。定期的な清掃と、影の発生を避ける設置場所の検討が重要です。

経年劣化

太陽光パネルも時間の経過とともに少しずつ劣化し、変換効率は緩やかに低下していきます。

塩害

海岸に近い地域では、潮風に含まれる塩分によってパネルや架台が腐食し、変換効率の低下や故障の原因となることがあります。塩害対策が施された製品を選ぶ必要があります。

これらの要因を考慮し、自身の設置場所の環境に適したタイプのパネルを選ぶことが、長期的に安定した発電量を維持する秘訣です。

太陽光パネルの適正処理・リサイクルは「オルビー環境」へ

太陽光パネルのリサイクル・適正処理

「太陽電池モジュール」「ソーラーパネル」「セル」「ストリング」「アレイ」といった用語は、太陽光発電システムを理解し、最適な製品を選ぶ上で欠かせない基礎知識です。特に「変換効率」は、限られたスペースからどれだけの電力を生み出せるかを測る重要な指標となります。

太陽光発電設備が寿命を迎えたり、予期せぬ破損に見舞われたりした際には、オルビー環境へ適正処理・リサイクルをお任せください。オルビー環境は、解体から収集運搬、適正処理・リサイクルまでの全てをワンストップサービスで提供しています。

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