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2025.10.28
太陽光パネル

太陽光発電のデメリットとは?導入前に知っておくべき10のこと

電気代高騰時代に注目の太陽光発電はデメリットも理解が不可欠

近年、電気料金の高騰や脱炭素社会への移行を背景に、太陽光発電への関心は急速に高まっています。環境に優しく、家計にもメリットがある一方で、「本当に導入して大丈夫なのか」「どんなリスクがあるのか」といった不安を抱く方も少なくありません。

太陽光発電は長期にわたる設備投資であるため、導入後に後悔しないためには、メリットだけでなくデメリットもしっかりと理解することが重要です。

今回の記事では、太陽光発電の導入を検討する際に必ず知っておくべき10の主要なデメリットを深掘りし、その対策や注意点まで詳しく解説します。

まずは確認!太陽光発電の基本的なメリット

太陽光パネルのリサイクル・適正処理

デメリットを理解する前に、改めて太陽光発電が持つ主なメリットを確認しましょう。

メリット1:地球に優しく、資源は無限

太陽光発電は、エネルギー源が太陽の光ですから、資源がなくなる心配がありません。発電するときに二酸化炭素などの大気汚染物質を一切出さないため、地球温暖化対策や大気をきれいに保つことにつながります。

メリット2:電気代節約と売電収入

太陽光発電システムで作った電気は、ご自宅などで自家消費できますので、電力会社から買う電気が減り、毎月の電気代を大きく抑えることができます。さらに、使いきれずに余った電気は、電力会社に売ることができますので、売電による収入も期待できます。

メリット3:災害への備えと快適な住空間

災害や事故で停電になった場合でも、太陽光発電システムが自立運転することで電気が使えるため、非常時もライフラインが確保でき、安心です。また、屋根に太陽光パネルを設置することで、夏の強い日差しを遮り、屋根の表面温度が上がるのを防ぎます。

太陽光発電設置前に把握すべき10のデメリット

太陽光パネルは重い?

太陽光発電には多くのメリットがある一方で、導入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、以下の10のデメリットを深く理解しておく必要があります。

デメリット1:初期費用が高額で、費用回収に時間がかかる

太陽光発電システムは、パネル本体、パワーコンディショナー、架台、設置工事費など、初期投資が高額になります。資源エネルギー庁が公表したデータによると、2023年の住宅用太陽光発電の設置費用は1kWあたり平均28.8万円で、一般的な家庭用容量(3〜5kW)で総額86.4万〜144万円が目安です。

費用回収には約10〜15年かかり、売電価格の低下やメンテナンス費用も考慮すると、長期的な視点での検討が不可欠です。補助金制度の活用やPPA、リースなどの初期費用を抑える選択肢も検討しましょう。

デメリット2:自宅の屋根や環境によっては設置が困難・不向きな場合がある

全ての住宅が設置に適しているわけではありません。

古い耐震基準の住宅では屋根の強度不足で補強工事が必要な場合があります。屋根の形状、面積、向き(南向きが最適)、傾斜角度、そして周囲の日当たり条件(高層ビルや樹木による日影)も発電量に大きく影響します。

また、屋根の勾配が急だと工事費用が高額になることも。複数の専門業者に現地調査を依頼し、自宅の条件と発電量の見込みを正確に把握することが重要です。

デメリット3:発電量が天候や気候、季節、時間帯に大きく左右される

太陽光発電は、その名の通り太陽光をエネルギー源とするため、発電量が不安定です。夜間は全く発電できず、曇りや雨の日は晴天時の30%以下にまで発電効率が落ち込みます。

日照時間が少ない冬や朝晩は発電量が低下し、パネルは熱に弱いため、真夏の高温時には発電効率が低下する特性もあります。この不安定さを補うため、蓄電池や昼間沸き上げの給湯機器などとの併用を検討し、自家消費率を高める対策が有効です。

デメリット4:長期的な維持管理に手間と費用がかかる

太陽光発電システムは、長期にわたって安心して使い続けるために定期的なメンテナンスが不可欠で、これには手間と費用がかかります。

パワーコンディショナーの寿命目安は10〜15年で、交換費用は20〜30万円程度。2017年のFIT改正法により、50kW未満でも3〜4年ごとの定期メンテナンス(約2.9万円/回、足場代別途)が義務化されています。パネル洗浄や修理費用も発生する可能性があり、長期的なメンテナンス計画と充実した保証内容を確認することが重要です。

デメリット5:施工不良のリスクや周囲への影響の可能性

太陽光発電システムの設置工事には、施工不良のリスクが伴います。特に、パネル固定時のビス穴からの雨漏りや、経験不足による電気系統の不具合が懸念されます。

設置後の周囲環境への影響として、パネルからの反射光が近隣住民の目に不快感を与えたり、視覚障害を引き起こしたりするトラブルが発生する可能性も考慮しなければなりません。信頼できる業者選びと、事前の反射光シミュレーションを含めた十分な周辺環境への配慮が不可欠です。

デメリット6:夜間は発電できないため、電力供給が途切れる

太陽光発電の最大の特性として、夜間は全く発電できない点が挙げられます。夜間の電力需要を賄うためには、電力会社からの購入に頼るか、日中に発電した電力を蓄えておく蓄電池の導入が必須となります。

蓄電池なしでは、夜間に電気料金が高騰する時間帯の電力を購入せざるを得ず、自家消費のメリットが半減する可能性があります。オール電化住宅やEVユーザーの場合、夜間の電力消費量が多いため、このデメリットはより顕著になります。

デメリット7:環境への悪影響(パネル廃棄時の有害物質など)

太陽光発電はクリーンエネルギーとされますが、パネルのライフサイクル全体で見ると環境負荷ゼロではありません。特に、太陽光パネルの製造時には、鉛やカドミウムなどの有害物質や重金属が使われることが多く、これらが廃棄やリサイクルの際に土壌や水質を汚染する可能性があります。

2030年代以降の大量廃棄を見据え、適正なリサイクル体制や有害物質の無害化処理技術が未確立な部分があることが懸念されており、導入時は将来的な廃棄処理まで考慮する必要があります。

デメリット8:機材の重さによる住宅へのダメージリスク

太陽光パネルは1枚あたり約10kg以上と決して軽くなく、屋根全面に設置するとかなりの重量になります。住宅の屋根の耐荷重性能や構造によっては、設置が困難な場合や、設置後に屋根のひび割れや傾きなどのダメージが発生するリスクがあります。

特に古い家屋では、事前の詳細な構造計算や補強工事が必要となるケースも。パネル以外のパワーコンディショナーなどの機材も設置スペースを要するため、住宅のレイアウトやデザインに制約が生じる可能性もあります。

デメリット9:売電価格の継続的な低下

太陽光発電導入の大きなメリットの一つであった余剰電力の売電収入は、FIT(固定価格買取制度)によって支えられてきましたが、その売電価格は年々低下傾向にあります。今後もこの下落傾向が続くと予想されており、導入コストに対する売電収入のバランスが悪化する可能性が高いです。

売電収入を導入の大きな動機とする場合、期待通りの収益が得られないリスクがあります。今後は、売電よりも自家消費を最大化する方向でメリットを追求する戦略が重要となるでしょう。

デメリット10:導入前の「考えなしの設置」による後悔

太陽光発電システムは、一度設置すると長期間使用する高額な設備投資です。事前の情報収集や比較検討を怠り、「安易に業者を選んだ」「契約内容をよく理解していなかった」「自宅の条件を十分に確認しなかった」といった考えなしの設置は、導入後の大きな後悔につながる可能性があります。

屋根の向きや形状、周囲の環境影響、業者のアフターサービス、保証内容、そして補助金制度の活用可否まで、多角的に検討し、納得の上で導入を進めることが不可欠です。

デメリットを上回る!太陽光発電を最大限に活用するための解決策

太陽光パネルのリサイクル・適正処理

先に挙げたデメリットを正しく理解し、適切な対策を講じることで、太陽光発電の恩恵は最大限に高まります。

蓄電池との連携で自家消費を最大に

日中に発電した余剰電力を蓄電池に貯めておけば、夜間や天気の悪い日にも利用できます。電力会社からの購入を大きく減らせるほか、災害時の停電に備えることも可能です。

給湯機器との組み合わせ

太陽光発電の電気が余りがちな昼間に、電力を使ってお湯を沸かす給湯機器と組み合わせることで、電気を無駄なく自家消費でき、給湯コストの削減に繋がります。

信頼できる業者選びと長期的な計画

複数の業者から見積もりを取り、施工実績、保証内容、そしてアフターサービスを徹底的に比較検討することが大切です。補助金制度の活用やPPA、リースといった多様な導入方法も視野に入れ、納得のいく長期計画を立てましょう。

ご自身での積極的な情報収集

太陽光発電の仕組みやメンテナンス方法、補助金、売電価格などについてご自身でも学んでおくことで、予期せぬトラブルを未然に防ぎ、システムの持つメリットを最大限に引き出すことができます。

周辺環境への配慮を忘れずに

反射光による近隣トラブルを避けるため、設置場所やパネルの角度を慎重に検討し、必要に応じて事前に近隣の方へ説明を行うなど、周囲への配慮も欠かさないようにしましょう。

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