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2025.09.09

災害後のアスベスト対策|地震・大雨・火災から身を守るための専門家ガイド

なぜ災害時にアスベストは危険になるのか?見えない脅威から身を守るために

自然災害は、建物を破壊し、私たちの生活に甚大な被害をもたらします。しかし、目に見える被害の陰には、もう一つの「見えない脅威」が潜んでいます。それがアスベスト(石綿)です。アスベストは、かつて建材として広く使用されていたため、地震や大雨、火災などで建物が損壊すると、建材に閉じ込められていたアスベスト繊維が飛散し、ばく露リスクが急増します。

今回の記事では、地震、大雨、火災といった災害の種類ごとに、アスベストの危険性がどのように変化するのかを専門家の視点から解説します。現場で活動する建設関係者、ボランティア、そして被災された一般の方々が、アスベストの危険性を正しく理解し、二次的な健康被害から身を守るための具体的な注意点と行動指針をまとめました。

地震によるアスベスト飛散のリスクと注意点

災害後のアスベスト対策|地震・大雨・火災から身を守るための専門家ガイド

地震は、建物を物理的に破壊するため、アスベスト建材が最も広範囲に飛散するリスクが高い災害です。

地震によるアスベストのリスク

建物の倒壊・損壊

地震の揺れで建物が倒壊したり、壁や屋根が崩れたりすると、それらの建材に含まれるアスベストが大量にむき出しになり、空気中に飛散します。

広範囲な飛散

アスベスト繊維は非常に軽く、風に乗って広範囲に拡散する性質があります。地震後の余震や風によって、広範囲の住民がばく露する可能性があります。

地震の際に注意すべきアスベスト建材

スレート屋根材・外壁材

築年数の古い戸建て住宅で多く使用されています。倒壊時に割れて飛散するリスクが高いです。

石綿ボード

内装壁や天井、軒天井などに使用されています。破壊されると粉塵が舞い上がります。

配管の保温材

露出した配管の保温材は、地震の衝撃で剥がれ落ち、飛散する可能性があります。

地震時の行動指針

むやみに立ち入らない

損壊した建物には安易に立ち入らないようにしましょう。特に、解体や片付け作業は専門知識を持つ業者に任せるべきです。

マスクの着用

災害現場に近づく必要がある場合は、少なくともN95以上の防じんマスクを着用し、吸い込みを防ぐことが重要です。一般的なマスクでは繊維の侵入を防げません。

清掃方法の注意

掃除機を使用すると、排気でアスベスト繊維をかえって飛散させてしまう危険性があります。濡れ雑巾やモップで拭き取る、または専用の機器で吸引するといった方法で対処します。

大雨・洪水によるアスベスト飛散のリスクと注意点

災害後のアスベスト対策|地震・大雨・火災から身を守るための専門家ガイド

大雨や洪水は、建物を水で浸すことで、アスベストが建材から溶け出し、汚泥として拡散するリスクをもたらします。

大雨・洪水によるアスベストのリスク

アスベスト汚染水の拡散

洪水によってアスベスト建材が水に浸ると、繊維が水中に放出され、汚染水が広範囲に流れます。

汚泥への混入

洪水が引いた後に残る汚泥にアスベスト繊維が混入し、乾燥後に再飛散するリスクがあります。

大雨・洪水の際に注意すべきアスベスト建材

ビニル床タイル・床シート

水に浸ると剥がれやすくなり、繊維が水中に溶け出す可能性があります。

セメント板

水に浸ることで脆くなり、その後の撤去作業で飛散するリスクが高まります。

大雨・洪水時の行動指針

汚泥の取り扱い

洪水後の汚泥を片付ける際は、乾燥する前に除去することが重要です。作業中はマスクや手袋を着用し、汚泥を飛散させないように慎重に行います。

清掃時の注意

汚染された可能性がある場所は、水で洗い流すか、濡れた状態で除去します。乾燥した状態でホウキやブラシを使うと、アスベスト繊維が舞い上がります。

火災によるアスベスト飛散のリスクと注意点

災害後のアスベスト対策|地震・大雨・火災から身を守るための専門家ガイド

火災は、アスベストを熱で破壊し、最も危険な状態で飛散させる可能性があります。

火災によるアスベストのリスク

熱による建材の破壊

アスベスト建材は耐火性に優れていますが、火災の高温によって構造が破壊されます。特に、結合材が焼失することで、繊維がむき出しになり、空気中に放出されます。

煙に乗った飛散

火災の煙とともにアスベスト繊維が広範囲に飛散します。火災現場から遠く離れた場所でも、ばく露する危険性があります。

火災の際に注意すべきアスベスト建材

吹付けアスベスト

天井や柱などに使用されている吹付けアスベストは、火災で最も飛散しやすい建材です。

耐火被覆材

柱や梁の耐火被覆に使用されているアスベストも、火災で損傷すると危険な状態になります。

火災時の行動指針

火災現場への立ち入り禁止

火災現場、特に鎮火後の焼け跡には、絶対に無防備に近づいてはいけません。アスベストが大量に飛散している可能性が高く、専門家以外は立ち入らないことが原則です。

専門家による事前調査

火災のあった建物の解体や撤去を行う際は、必ずアスベストの専門家による事前調査を行い、適切な除去計画を立てる必要があります。

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アスベストは、地震や大雨などの災害時に、建物の損壊によって一気に空気中に飛散する見えない脅威です。この目に見えない危険からご自身とご家族の命を守るためには、災害が発生する前に、アスベストを安全に処理しておくことが最も重要です。

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