アスベストは今でもマンションで使われている可能性がある
「今住んでいるマンションはアスベストが使われていないよね?」「中古マンションを買おうとしているけど、アスベストリスクは大丈夫?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
アスベストは2006年に全面禁止されるまでは建材として広く使われており、特に昭和40〜50年代に建てられたマンションには、除去されずに残っている可能性があります。
そこで今回の記事では、アスベストの基礎知識から、マンション内での具体的な注意箇所、そして安全に暮らすための調査・対応方法までをわかりやすく解説します。
住んでいる方も、これから購入を検討している方も、ぜひ知っておくべき内容ですので、最後まで読み進めてください。
アスベストとは?健康リスクや規制の歴史
アスベストは、天然の鉱物繊維で、耐熱性・耐久性に優れているため、建材や断熱材、防音材として広く利用されてきました。しかし、非常に細かい繊維状の物質であり、飛散したアスベストを吸い込むと健康に深刻な影響を及ぼします。
主な疾患として、石綿肺(アスベスト症)、肺がん、悪性中皮腫があります。これらの病気は潜伏期間が15〜50年と長く、過去に曝露した人が発症するケースが多いのが特徴です。
日本では1975年に吹付けアスベストが禁止され、2006年には全面的な使用が法律で禁止されましたが、それ以前に建てられたマンションでは依然としてアスベストが残っている可能性があります。
アスベストはどこに使われている?マンション内の注意箇所
アスベストはマンションのさまざまな場所に使用されている可能性があります。このでは特に注意すべき箇所を重点的に解説します。
注意箇所1:共用部分
マンションの共用部分、特にエレベーターや廊下の天井・壁には、吹付けアスベストが使用されている場合があります。
天井や壁では、防音や断熱効果を高めるためにアスベストが採用されることが多かったため、建物全体で使われている可能性があります。
注意箇所2:専有部分
マンションにおける住人の専有部分では、内装材や天井ボード、キッチン、浴室などにアスベストが含まれる建材が使われているケースがあります。
例えば、防音や耐火性を目的にアスベストが配合された材料が多く、古くてリフォームが行われていない物件では、まだアスベスト建材が残っているリスクが高いです。
注意箇所3:建物の外部
マンションの外部では、屋根材、外壁材、雨どい周辺の断熱材にアスベストが多く使われていました。
マンションの外部で使われているアスベスト建材からの飛散リスクは本来少ないですが、経年劣化により崩壊や粉塵の飛散のリスクが高まっている可能性があります。
マンションのアスベスト有無はどう確認する?
マンションでアスベストが使われているかどうかを確認するためには、以下の方法が有効です。
方法1:建築年数をチェック
アスベストが使用されている可能性が高いのは、1970〜1980年代に建てられたマンションです。この時期に建築された物件では、アスベスト使用のリスクを考慮して調査を検討しましょう。
方法2:管理組合に問い合わせる
管理組合に過去の修繕履歴や調査記録がないかを確認します。特に、過去に大規模修繕が行われている場合、その時点でアスベスト調査が実施されている可能性があります。
方法3:専門業者に事前調査を依頼する
アスベスト使用が疑わしい場合には、専門業者に依頼して書面調査、目視調査、分析調査を行います。アスベストの事前調査は有資格者しか行えないので、十分に注意しましょう。
中古マンションを購入する際の注意点
中古マンションを購入する際には、アスベストに関するリスクを事前に把握し、将来的なトラブルを回避するためにいくつかのポイントに注意することが重要です。ここでは、具体的な注意点を3つ解説します。
注意点1:購入前の調査依頼
購入を検討している物件について、売主や不動産業者にアスベスト調査が行われているかを必ず確認しましょう。アスベスト調査が実施されていない場合は、専門業者による事前調査を依頼できるかどうかも確認してください。
特に、1970〜1980年代に建てられたマンションでは、天井や壁、床下などにアスベストが使用されている可能性があります。このようなリスクを無視して購入すると、後々健康被害や高額な除去費用が発生する恐れがあります。購入前にアスベストの有無を確認することは、物件の価値を正しく評価するためにも欠かせません。
注意点2:修繕積立金の確認
マンションの共用部分にアスベストが使用されている場合、大規模修繕の際に除去や封じ込めといった対策が必要となる可能性があります。そのため、修繕積立金が適切に管理されているかを確認することが重要です。
修繕積立金が不足している場合、住民全員に追加負担が発生することがあります。また、積立金の使途や過去の修繕履歴についても確認し、アスベスト関連の費用がどのように考慮されているかを確認してください。管理組合が将来的なアスベスト対策を考慮した計画を立てているかどうかも、物件選びの重要な判断材料となります。
注意点3:避けるべきケース
アスベストに関するリスクが明確にされていない物件や、管理組合が十分な対応を行っていない物件は避けるべきです。例えば、過去にアスベスト調査が行われていない、修繕計画にアスベスト関連の項目が含まれていない、あるいは住民に対してリスク説明が不十分な物件は将来的な問題の温床となる可能性があります。
管理組合の議事録や過去の修繕計画を確認し、アスベストのリスクに対する意識や対応がしっかりしている物件を選ぶことが大切です。こうした情報は不動産業者を通じて取り寄せることができる場合もあるため、積極的に問い合わせましょう。
マンションのアスベスト調査・処理ならオルビー環境にお任せ
アスベストのリスクは健康や建物の価値に大きな影響を与える重要な課題です。特にマンションでは、共用部分や専有部分、外部構造など、さまざまな箇所にアスベストが使用されている可能性があるので、疑わしい場合にはすぐに専門家に調査を依頼しましょう。
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