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2024.12.24

吹き付けアスベストとは?健康リスクと正しい対処法をわかりやすく解説

吹き付けアスベストの対処に困っていませんか?

吹き付けアスベストは、過去に建築現場で広く利用されていましたが、その後、健康への悪影響が問題視されるようになりました。現在では使用が禁止されているものの、古い建築物では今もなお存在しているケースがあります。

もし、吹き付けアスベストに関する問題に直面した場合、どのように対処すれば良いか悩む方も多いのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、吹き付けアスベストに関する基本的な情報から適切な対応策まで、分かりやすく解説します。

吹き付けアスベストとは?

アスベスト分析

吹き付けアスベストは、建築物の断熱や防音、耐火性能を向上させる目的で使用されていた建材の一種です。アスベスト(石綿)は天然の鉱物繊維で、優れた耐久性と断熱性を持つことから、昭和30年代から50年代にかけて広く採用されました。特に、工場やビル、学校の天井や柱、壁面などに吹き付ける形で施工されました。

しかし、微細なアスベスト繊維が飛散しやすい特性があるため、吸い込むことで重大な健康被害を引き起こすことが明らかになり、現在では使用が全面的に禁止されています。特に吹き付けアスベストは、施工方法の特性上、他の建材よりも飛散性が高く、危険性が大きいとされています。

吹き付けアスベストが抱える健康リスク

アスベスト分析

アスベスト繊維は非常に細かく、目に見えないほどの粒子となって空気中に漂い、人が吸い込むことで様々な健康被害を引き起こします。ここではアスベストによる代表的な健康リスクを解説します。

※情報出典元:アスベスト(石綿)に関するQ&A(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/sekimen/topics/tp050729-1.html

リスク1:石綿肺(アスベスト症)

石綿肺は、アスベストを吸い込むことで引き起こされる肺線維症の一種です。これは、肺の組織が硬くなり、呼吸が困難になる病気です。

特に、10年以上アスベスト粉じんにさらされた労働者に多く見られます。症状が現れるまでには通常15〜20年かかるとされ、アスベスト曝露が終わった後でも病気が進行することがあります。

リスク2:肺がん

アスベストは肺がんのリスクを高めることが知られていますが、その発症メカニズムは完全には解明されていません。アスベスト繊維が肺細胞に入り込むことで物理的な刺激を与え、がんが発生すると考えられています。喫煙と併用するとリスクがさらに高まります。

発症には15〜40年の潜伏期間があり、曝露量が多いほど肺がんの発生率も高くなる傾向があり、治療方法としては外科手術、抗がん剤、放射線治療が代表例です。

リスク3:悪性中皮腫

悪性中皮腫は、肺を覆う胸膜や腹部の臓器を覆う腹膜、心臓を覆う心膜などに発生するがんです。若いころにアスベストを吸い込んだ場合、特にリスクが高まるとされています。

潜伏期間は非常に長く、20〜50年に及ぶことが多いです。治療法としては外科手術、抗がん剤治療、放射線治療が行われますが、進行の早い病気であるため早期発見が重要です。

吹き付けアスベストを見極める3つのポイント

アスベスト分析

吹き付けアスベストに関する調査と対処を正しく行うためには、その特徴を正確に理解することが重要です。ここではアスベストの存在を効率的に見極めるための3つのポイントを解説します。

ポイント1:建築年代

吹き付けアスベストは、特に1960〜1970年代に建設された建物で広く使用されていました。昭和50年代以前の建物は、アスベストが含まれている可能性が非常に高いです。

特に、耐火性や断熱性が求められる時期の建築物には、その性能を満たすために多く使用されていました。築年数が古い建物の場合は、専門家による事前調査を検討する必要があります。

ポイント2:使用された場所

吹き付けアスベストは、その耐火性や断熱性、防音性の高さから、以下のような場所で使われていることが多いです。

●工場:高温を防ぐための断熱材として機械周辺や配管に使用。
●ビルや商業施設:火災時の安全性を高めるため、耐火材として天井や柱に吹き付け。
●学校や公共施設:防音性能が求められる壁や天井、ホールなどの施設で使用。

特に天井や柱、壁面など目に見える箇所で使用されている場合が多く、経年劣化によって露出しやすいため注意が必要です。

ポイント3:特定しやすい材料

吹き付けアスベストは、表面がざらついているのが特徴で、手で触れると粉状の物質が剥がれることがあります。経年劣化により、表面のひび割れや剥離が進むと、アスベスト繊維が空気中に飛散する危険性が高まります。

このような状態は肉眼でも確認しやすい場合がありますが、決して直接触れたり削ったりしないようにしましょう。粉じんを吸い込むことで健康被害を引き起こす可能性があるため、少しでも疑わしい場合には、すぐに専門業者に相談しましょう。

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吹き付けアスベストを見つけた際の対処法

吹き付けアスベストの使用が発覚した際には、焦らず適切に対処を進めましょう。ここでは3ステップで対処方法を解説します。

ステップ1:専門業者による調査の依頼

まず、アスベストの有無やその飛散リスクを正確に判断するために、有資格者が在籍する専門業者に精密調査を依頼しなければいけません。吹き付けアスベストは目視で確認できる場合もありますが、実際にアスベストを含むかどうかは顕微鏡などを使用した分析が必要です。

この調査では、サンプルを採取し、専門の施設で分析することで、含有の有無やそのレベルを特定します。この段階で調査結果を正確に把握することが、その後の対処法を適切に選ぶための鍵となります。

ステップ2:飛散防止措置の実施

アスベストが含まれていることが判明した場合、次に行うべきは飛散防止措置です。アスベスト繊維は非常に細かく、目に見えない形で空気中に拡散するため、周囲の健康被害を防ぐための早急な対応が求められます。

具体的には、該当エリアを立ち入り禁止にし、ビニールシートや特殊な封じ込め材を使用して、アスベストの飛散を防ぎます。特に吹き付けアスベストは飛散性が高いため、隔離措置を徹底することが重要です。この作業は専門知識と適切な装備が必要なため、自分で行うのではなく、必ず専門業者に依頼してください。

ステップ3:適切な処理方法の選択

最後に、アスベストの状態や使用場所に応じて、3つの処理方法の中から最適な方法を選んで実施します。

①除去工法

アスベストを完全に取り除く方法で、根本的なリスクを解消します。ただし、工期が長く費用が高額になる場合があります。

②封じ込め工法

アスベスト含有箇所を専用のコーティング剤で覆い、飛散を防ぐ方法です。比較的短期間で実施可能ですが、将来的な管理が必要です。

③囲い込み工法

建材全体をカバー材で覆い隠す方法で、コストパフォーマンスが高いですが、アスベストをそのまま残すため、定期的な点検が求められます。

いずれの方法を選ぶ場合でも、施工は法的に認可を受けた業者が行う必要があります。また、処理が終わった後は、適切に廃棄処理を行うことも欠かせません。

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