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2024.12.02

病院の低濃度PCBを安心・安全に処理する方法とは?

病院で低濃度PCB廃棄物を保管していませんか?

病院で使われている古い医療機器や照明器具、電気設備の中に「低濃度PCB」が使用されている可能性があるとご存じでしょうか?

低濃度PCBを含む機器を放置すると、患者や医療スタッフの健康、さらには病院の運営そのものに影響を与えるリスクがあります。

そこで今回の記事では、病院施設におけるPCB廃棄物の特性やリスクを踏まえた処理方法を詳しく解説します。

病院内で低濃度PCB廃棄物が発生する場所

病院で保管している低濃度PCBを適正処理する方法

普段、病院に勤務している方でも、特定のエリアにしか行かない場合がほとんどではないでしょうか?低濃度PCBは病院内の思わぬ場所に保管されているかもしれません。

ここでは病院内で低濃度PCBが発生する場所4種類を解説します。

場所1:古い照明器具(安定器)

病院で使われた古い蛍光灯照明の安定器には、高濃度PCBが含まれている可能性があります。PCBが含まれる安定器の多くは、高濃度PCB廃棄物として扱われます。

一方、安定器でも低濃度PCB廃棄物に分類されることもあります。経年劣化や混合により高濃度PCBが希釈された場合や、意図的に薄められたPCB含有物が低濃度PCB廃棄物に該当します。

場所2:変圧器やコンデンサ

病院の電力供給を担う変圧器やコンデンサにも、PCBを含む絶縁油が使用されている場合があります。特に古い設備に多く見られ、長期間放置されているケースも少なくありません。

場所3:医療機器や特殊用途の設備

理化学実験用機器や大型医療機器にも、PCBが使用されていた可能性があります。これらの機器は他の業種ではほとんど使用されないので、通常の廃棄物管理では見落とされがちです。

病院ならではのPCB廃棄物ですので、PCBの調査対象のリストに忘れずに入れておきましょう。

場所4:配電盤や冷却装置

病院施設の基幹設備である配電盤や冷却装置にも、PCBを含む絶縁油や冷却液が使用されている可能性があります。

これらの設備は、電力供給の安定化や空調システムの効率的な運用を支える重要な役割を担っていますが、古い設備ほどPCB含有リスクが高まるため、適切な管理と対応が必要です。

病院で低濃度PCB廃棄物の管理が重要な理由

病院で保管している低濃度PCBを適正処理する方法

病院は、多くの患者が訪れ、医療スタッフが日々働く場であるため、低濃度PCB廃棄物の管理は特に重要です。ここでは、病院での管理が特に重要である理由を3つ挙げます。

理由1:患者や医療スタッフの健康リスク

PCBは毒性が強く、長期間の曝露により発がん性や内分泌障害を引き起こす可能性があります。

病院では、免疫力が低下している患者が多く、PCB漏洩が健康に及ぼす影響は重大です。医療従事者にもリスクが及ぶため、安全な管理と処理が必要です。

理由2:法令遵守と社会的責任

PCBの処理は廃棄物処理法などの法令で厳しく規定されており、低濃度PCB廃棄物の処理期限は2027年3月末と定められています。

処理を怠ると、行政指導や罰則、さらには病院の信用失墜につながる可能性があります。

理由3:病院運営への影響

不適切なPCB廃棄物の管理は、環境汚染による周辺住民への影響や施設閉鎖のリスクもゼロとは言えません。

病院を安心・安全に運営するためにも、健康被害の原因となるPCB廃棄物を保管している場合は、早急に対応しましょう。

病院の低濃度PCBを安心・安全に処理するための5ステップ

低濃度PCBを安心・安全に処理するためには、計画的な対応が欠かせません。ここでは、病院施設特有の事情を踏まえた5つのステップで、効率的なPCB処理の進め方を解説します。

ステップ1:病院内のPCB含有機器をリストアップ

PCBの適正処理を進めるために最初にすべきことは、病院内の全ての設備を対象に、PCBを含む可能性がある機器をリスト化することです。

病院内でPCBが含まれている可能性がある、照明器具(安定器)、変圧器やコンデンサ、理化学機器は特に重点的に調査してリスト化しましょう。

ステップ2:老朽化した機器の点検と優先順位付け

経年劣化が進んだ機器は、漏洩リスクが高まります。PCB油が機器から漏れ出してしまうと、漏れでた油が付着した箇所全てがPCB汚染物となります。

破損や腐食が見られる設備は優先的に処理対象としましょう。

ステップ3:PCB濃度分析を専門業者に依頼

低濃度PCB廃棄物を適切に処理するためには、対象機器や廃棄物のPCB濃度を正確に把握することが必要です。特に病院では、患者や医療スタッフの安全を確保しながら処理を進めるため、信頼できる専門業者に濃度分析を依頼することが重要です。

PCB含有が疑われる機器が見つかった場合でも、業者がすぐに動けない場合も多々あるので、出来るだけ早く依頼をしましょう。

ステップ4:医療業務に支障を与えない処理計画の立案

患者や医療スタッフの動線を考慮し、処理作業を授業のない時間帯や休診日に行うなど、影響を最小化するスケジュールを組みます。

大型設備の搬出や作業を必要とする場合は、病院運営と連携した計画が不可欠です。

ステップ5:信頼できる業者を選び適切な処理を依頼

処理業者を選定する際には、許可証の有無や医療施設での実績を確認しましょう。

見積もり内容が明確で、費用の透明性が確保されている業者を選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

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