エアコン周辺の建築資材にもアスベスト含有の可能性がある
建築物の改修・解体工事を行う際には、アスベストの事前調査が義務化されていますが、エアコン工事もその対象になり得るとご存じでしょうか?
エアコンの設置や取り外しといった作業においても、アスベストを含む天井材や壁材に接することがあり、無知のまま施工すると、飛散したアスベストが健康リスクを引き起こす危険性があります。
そこで今回の記事では、エアコン工事で必要なアスベスト調査と、注意すべき点についてわかりやすく解説します。
2023年の法改正でエアコン工事もアスベスト事前調査の対象に
2023年10月より、エアコンの設置や取り外し、改修工事でもアスベスト調査が義務化されました。
アスベスト事前調査は、建物解体や改修の際に飛散するアスベスト粉じんから作業員や居住者を保護するために義務化されており、エアコン工事も例外ではありません。
エアコン工事ってどんな作業?
エアコン工事には、室内機と室外機の設置や取り付け、配管や配線工事、機器の交換、移設、さらには修理や清掃も含まれます。
エアコンを壁に取り付けたり、天井裏の配管を行ったりする作業では、アスベストが含まれている可能性のある建材と接触することが少なくありません。
特に、古い建物ではアスベストが使われた断熱材や吸音材が存在する可能性が高いため注意が必要です。
エアコン工事に関わる建材でアスベスト含有が疑われる場所
エアコン工事の中でも、次のような場所にはアスベスト含有の可能性がある建材が使われていることが多々あるので注意しましょう。
確認場所1:天井裏の断熱材
吹付けアスベストが使われていた時期の建築物には、天井裏にアスベストが含まれている可能性があります。
確認場所2:配管を通す壁材
建築物の壁材にもアスベストが使われていたことが多々あります。特に石膏ボードやスレートには注意しましょう。
確認場所3:取り付ける壁の吸音材
吸音や防音のためにアスベストを含むロックウールが使用されているケースがあります。
エアコン工事におけるアスベスト事前調査の対象
エアコン工事でのアスベスト調査対象には、主に次のような場所や作業が含まれます。
確認事項1:取り付け位置
室内機や室外機を取り付ける際に、壁や天井の建材に穴を開けたり、ビスを打ち込んだりする際には、アスベスト事前調査の対象となります。
確認事項2:配管用の穴開け
壁や天井に新しい配管用の穴を開ける工事もアスベスト事前調査の対象となります。
確認事項3:天井裏の清掃や修理
壁や天井に穴を開けない場合にも、天井裏の清掃や修理をする際にも、アスベスト事前調査の対象となる場合があります。天井裏にアスベスト含有の断熱材が使われている場合、配管作業や清掃でもリスクが伴います。
アスベストの事前調査が不要になるエアコン工事もある
一方で、すべてのエアコン工事に事前調査が必要なわけではありません。以下のような場合には、事前調査の義務が免除されることもあります。
調査不要工事1:既存の配管穴を利用する場合
新たに穴を開ける必要がなければ、アスベストが飛散するリスクは少なくなるため、アスベスト事前調査の対象外となります。
調査不要工事2:2006年以降に建築された建物
2006年9月以降、日本ではアスベスト含有建材の使用が禁止されているため、この時期以降の建物であればアスベストの事前調査は費用です。
調査不要工事3:室外機の設置・交換のみ
室外機だけの作業では、建物内部のアスベスト含有建材に触れることがないため、調査の必要はありません。
エアコン工事を安全に進めるためにはアスベストの知識が必要
エアコン工事を安全に行うためには、アスベストに関する基本的な知識を持つことが大切です。アスベストは、目に見えない微細な繊維状であるため、飛散しても気づきにくく、吸入すると健康被害を引き起こす危険性があります。
飛散性が高い「レベル1」とされるアスベスト建材(吹き付け材など)は特に注意が必要です。エアコン工事業者としても、アスベストがある場合の取り扱いについて、定められた方法で処理する体制を整えておく必要があります。
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アスベスト含有が疑われるエアコン工事では、正しい方法での事前調査と適切な処理をする体制が欠かせません。
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