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2024.10.17

アスベスト含有のスレートの見分け方とは?正しい処理方法までをわかりやすく解説

スレートにはアスベストが含まれているかも!?

屋根材として広く使われている「スレート」ですが、その製造においてアスベストを使用していた時期があるとご存知でしょうか?

大気汚染防止法の改正により、すでに新たなアスベスト使用は禁止されていますが、今でもアスベスト含有のスレートが使われている事例も多々あります。

そこで今回は、アスベスト含有のスレートの概要や見分け方、正しい処理方法についてわかりやすく解説します。

スレートとは?

アスベスト分析

本来の意味での「スレート」は、天然の石材を薄く加工した建材で、特に屋根材としてよく使用される建材を意味しています。現代では天然のスレートの他にも、セメントと繊維質材料を混ぜて成形した人工スレートも使用されています。

スレートは主に屋根材として使用されますが、外壁材としても使われることがあります。特に耐火性能や防水性能を求められる建物の外装部分に多く用いられ、住宅、商業施設、工場などさまざまな場所で使われています。

スレートにはアスベスト含有の危険性がある

アスベスト分析

1970年代から1990年代に製造された人工スレートは、強度や耐久性を高めるためにアスベストが使用されていました。

日本では2004年にアスベストの新たな使用が禁止されましたが、それ以前に建設された建物にはアスベストが今でも使用されている可能性があり、スレートもその対象となります。

アスベストを含んだスレートが経年劣化により粉塵を放出すると、その粉塵に混ざってアスベストも飛散する恐れがあります。

スレートのアスベスト有無の見分け方

アスベスト事前調査

スレートに限らず、建材におけるアスベスト含有の有無を見た目で判断することは困難です。しかし、スレートにアスベストを混ぜることで、その強度が大幅に高まるため、スレートの劣化の具体である程度の推測は可能です。

1つの目安として、スレートが使われた建築物が築10年近く経過していると、アスベストが含まれていないスレートにはひびや劣化が現れることが一般的です。20年近く経過すると、ひびや割れが多く発生します。

一方で、アスベストを含むスレートは強度が高いため、10〜20年近く経過しても見た目では大きな劣化が確認できないことが多いです。

ただし、アスベストが含まれないスレートが使われている屋根は劣化が激しい場合が多いため、屋根に登って確認するのは大変危険です。

少しでも疑わしい時には、専門業者に調査依頼をすることをおすすめします。

アスベスト含有のスレートは今でも使い続けていいの?

アスベスト事前調査

現在の建築基準法では「吹付けアスベスト」と「アスベスト含有吹付けロックウール」が規制対象となっており、発見次第すぐに対処しなければいけません。

しかし、アスベスト含有のスレートは飛散性が低いことから、すぐに除去する必要はありません。

ただし、スレートの劣化に伴いアスベストが飛散して、周囲の人が吸引する恐れがあるため、早めに対処することが求められています。

アスベスト含有のスレートの処理方法

アスベスト事前調査

アスベスト除去作業では、飛散リスクを抑える工法の選択が重要です。除去した建材は他の産業廃棄物と混ざらないよう先に分別し、アスベストが飛散しないようにするため、原形を保ったまま取り外すことが推奨されています。

アスベスト含有のスレート除去した後には、高性能真空掃除機で吸引するなど、飛散したアスベストを徹底的に除去する措置が必要です。

除去したスレートは、専用の容器で二重梱包して、許可を得た専門業者に処理を委託しましょう。

アスベスト含有のスレートを適正処理するなら「オルビー環境」へ

アスベスト含有のスレートは、今はまだ規制対象となっていないため、たとえアスベストが含まれていてもすぐに除去する必要はありません。しかし、スレートが劣化したり、誤って穴を開けたりすることで、アスベストが飛散するリスクはあります。

アスベスト含有が疑われるスレートを保有している方は、まずはお気軽にオルビー環境へご相談ください。

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