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2024.10.17

アスベスト含有のモルタルとは?形状別の正しい処理方法をわかりやすく解説

モルタルにはアスベストが含まれているかも!?

1960年代ごろからアスベストが建材の一部に使われるようになりましたが、建築に広く使われているモルタルにも混ぜて使われていました。

アスベストの健康への悪影響が明らかになったことで、現在は新たな使用が禁止されていますが、今でも解体や改修がされずに、アスベスト含有のモルタルを使った建築物が使われ続けているケースもあります。

そこで今回は、モルタルの概要やモルタルに使われているアスベストの危険性、正しい処理方法について解説します。

モルタルとは?6つの種類に分類される

アスベストが含まれるモルタル

モルタルは、セメント、砂、水を混ぜ合わせて作られる建築材料です。主にレンガやブロックを接合するための接着材として使われるほか、壁や床の仕上げ材としても使用されます。

モルタルは柔軟性があり、比較的薄くても強度を保てるため、さまざまな建築用途に適しています。

モルタルには異なる種類が存在し、目的に応じてその配合や添加材が変わります。以下に代表的な事例を紹介します。

種類1:セメントモルタル

セメントモルタルは、最も一般的なモルタルの種類で、セメント、砂、水を混ぜて作られます。高い強度を持ち、接着性も良いため、レンガやブロックの接合に使われることが多いです。

種類2:石灰モルタル

石灰モルタルは、消石灰、砂、水を混ぜて作られたモルタルです。セメントモルタルよりも柔らかく、伝統的な建築や修復作業でよく使用されます。

種類3:混合モルタル(セメント石灰モルタル)

混合モルタルは、セメントと石灰を混ぜて作られるモルタルです。セメントモルタルの強度と、石灰モルタルの柔軟性を兼ね備えており、さまざまな用途で使用されています。

種類4:ポリマーセメントモルタル

ポリマーセメントモルタルは、セメントと砂の混合物にポリマー(樹脂)を加えたモルタルです。従来のセメントモルタルに比べて、接着性や耐久性が向上しており、防水性も高いため、特に水回りや外部の補修作業に使用されることが多いです。

種類5:耐火モルタル

耐火モルタルは、耐火性を高めるために特別な添加剤が含まれたモルタルです。高温にさらされる場所、例えば炉や煙突の構築に使用されます。

種類6:エポキシモルタル

エポキシモルタルは、エポキシ樹脂を使用して作られたモルタルで、非常に高い接着性と耐薬品性を持っています。工業施設や化学プラントなど、特殊な環境下で使用されることが多いです。

モルタルとコンクリートの違い

アスベストが含まれるモルタル

モルタルはセメントと砂、水から作られるのに対して、コンクリートはセメント、砂、水に加えて骨材(小石や砂利)が含まれています。

骨材が含まれることで、コンクリートはモルタルよりも強度や耐久性が高まるため、主に建物の基礎や床など、構造的に高い強度が求められる部分に使用されます。

一方で、モルタルはコンクリートに比べて粘着性があり、ブロックやレンガの接合材や外壁、内壁の仕上げ材としても広く利用されています。

佐官が使用したモルタル混和材にアスベストが使われた

アスベスト分析

過去の事例として、佐官工事で使用されたモルタルの混和材にアスベストが含まれていたことが報告されています。

2004年10月に「労働安全衛生法施行令」が改正され、アスベストを含む建材、摩擦材、接着剤など10品目の製造が禁止されましたが、その直前の2004年9月まではアスベストを含む混和剤の製造が続いていました。

特に注意が必要な点として、「無石綿」や「ノンアスベスト」と表示されていた混和剤の中にも、蛇紋岩を原料として使用したものにはアスベストが含まれていたことが判明しています。

アスベスト含有のモルタルの処理方法

アスベスト事前調査

アスベストを含有するモルタルは、一般的にアスベストの危険性に基づく3つのレベル分類の中で「レベル3」に該当します。レベル3は、アスベストが比較的固定されている建材(非飛散性)に対して用いられ、粉じんが飛び散る可能性が低い状態とされています。

しかし、固まっている状態のモルタルは飛散性が低いですが、モルタルを解体する際には粉塵としてアスベストが飛散する危険性が急激に高まります。

アスベスト含有のモルタルを除去、処理する際には、アスベストのレベル1と同等の作業環境が求められることもあるため、詳細は管轄の行政と協議する必要があります。

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