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PCB廃棄物の処理費用とは?分析や処分に使える軽減制度や助成事業も解説

2023.11.06

PCB廃棄物の保有が発覚した際に、真っ先に心配になるのが「処理費用」ですよね?

PCB廃棄物の処理費用は数百万円規模で高額になることが多く、まずは概算の処理費用を確認して、予算確保に動く必要があります。不意にPCB廃棄物の保有が発覚した方にとっては、早急に処理費用を知りたいと思っていることでしょう。

そこで今回の記事では、PCB廃棄物の処理費用についての事例や考え方をわかりやすく解説します。

PCB廃棄物とは?大きく2種類に分かれる

PCB廃棄物

PCB廃棄物とは、電子機器で使われている絶縁油内に有害物質である「PCB」が含有している廃棄物または使用中のものを指し、PCB濃度により「高濃度PCB廃棄物」と「低濃度PCB廃棄物」の2種類に分類されます。

種類1:高濃度PCB廃棄物

PCB廃棄物の中でも、PCB濃度が0.5%(=5,000ppm/kg)を超えるものは「高濃度PCB廃棄物」に分類されます。高濃度PCB廃棄物となる主な種類としては「照明用安定器」「コンデンサ」「高圧トランス」などが挙げられます。

高濃度PCB廃棄物の処理は、中間貯蔵・環境安全事業株式会社(以下、JESCO)でしか実施できません。しかし、高濃度PCBの処理期限は「2022年3月31日」ですでに終了しています。まだ保有している方は、管轄行政またはPCB処理の専門家であるオルビー環境にお問い合わせください。

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種類2:低濃度PCB廃棄物

一方で、PCB濃度が0.5%(=5,000ppm/kg)以下のものは「低濃度PCB廃棄物」に分類されます。主に「コンデンサ」「高圧トランス」のメンテナンスで中の絶縁油を入れ替えた際に、PCB含有の絶縁油が混入したことで低濃度PCB廃棄物となった流れが一般的です。

低濃度PCB廃棄物は、日本全国にある「無害化処理認定施設」で処理が進められており、処理期限は「2027年3月31日」です。

PCB廃棄物の処理費用は誰が負担する?

PCB廃棄物

PCB廃棄物は政府主導で処理期限を設けて、早急な処理が求められていますが、そんな高額な処理費用は誰が払うの?と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか?

政府主導で処理が進められているため、政府が処理費用を負担してくれると思いたいですが、PCB廃棄物の処理責任は他の廃棄物と同様に「保有者」にあります。

PCB廃棄物は処理期限内に必ず処理しなければならないため、処理費用の概算や考え方を理解して、早急に処理計画を立てましょう。

PCB廃棄物の処理費用

PCB廃棄物

ここからはPCB廃棄物の処理費用について詳しく解説します。

分類1:高濃度PCB廃棄物の処理費用

先ほども記載したように、高濃度PCB廃棄物はJESCOでしか処分ができませんが、すでに高濃度PCBの処理期限を過ぎています。

参考までにJESCOが公表している処分費用をご紹介します。

JESCOで公開されている高濃度PCB廃棄物の処理費用は主に「トランス類」「コンデンサ類」「安定器等・汚染物」の3種類です。

これ以外の品目については、別途見積もりとされています。

高濃度PCB廃棄物の処理費用は、以下の計算式で算出されます。

処理費用(円)=30,800(円/kg)×1台あたりの重量(kg)

例えば、

トランスの重さが100kgの場合は、処理費用が「3,080,000円/台」

コンデンサの重さが50kgの場合は、処理費用が「1,540,000円/台」

このようになります。

ただし、この金額はJESCOでの処分費用のみですので、ここに収集運搬費が数万円〜数十万円程度、重量搬出作業が必要な場合は、さらに数万円から数十万円程度が加算されます。

分類2:低濃度PCB廃棄物の処理費用

低濃度PCB廃棄物の処理費用は、許可を得た無害化処理認定施設ごとに単価が異なるため、一概に公開することが困難です。

ただし、低濃度PCB廃棄物の処分費用は高濃度PCB廃棄物の処分費用よりも安くなることが多いですが、処分費用以外に分析、重量搬出、収集運搬など、様々な費用がかかってきます。

処理を依頼する場合には、幅広い業務に対応してくれる業者に依頼すると手間が省けるためおすすめです。

高濃度PCB廃棄物に関する処理費用の軽減制度

JRSCOでは中小企業のための処理費用の軽減制度があります。

中小企業なら最大で70%、個人なら最大で95%の軽減が適用されます。

微量PCB廃棄物に関する助成事業(東京都)

PCB廃棄物

東京都は都内で微量PCB廃棄物を保管している個人、中小企業に向けた助成制度を行っています。

申請受付期間は「令和3年4月12日~令和8年3月31日」です。

助成対象となるのは、大きく2種類の業務です。

対象1:トランス、コンデンサなどの絶縁油の分析費用

分析のためのサンプル採取及び分析調査にかかる費用の50%が助成されます。

ただし、1台あたりの限度額は12,500円です。

対象2:微量PCB廃棄物の処理費用(収集運搬・処分)

微量PCB廃棄物に関する収集運搬及び処分にかかる費用の50%が助成されます。

こちらも処理量に応じた限度額が設定されています。

今回は、東京都内に保管されている微量PCB廃棄物が対象の助成事業をご紹介しましたが、他の都道府県でも助成事業を実施している可能性があります。詳しくは、管轄の自治体にお問い合わせください。

PCB廃棄物を安く分析・適正処理したいなら「オルビー環境」へ!関西全土OK(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)

オルビー環境

PCB廃棄物の処理完了までにかかる業務には、多くの費用と手間がかかってしまいます。保管しているPCB廃棄物を少しでも手間を減らして、処理を進めたいと考えている方も多いのではないでしょうか?

そのような方は、ぜひ日本全国でPCB分析から処分までをワンストップでサポートしている「オルビー環境」へお任せください。

PCB廃棄物の処理を先延ばしして良いことは1つもありません。保管しているPCB廃棄物が劣化して、処理を進めるのが困難になったり、漏洩して処理費用が増えたりする前に、早急に処理を進めましょう。

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